ローマの三大パスタ「カチョエペペ(チーズと胡椒のパスタ)」を、速水もこみち流にアレンジ。たっぷりのニンニクと黒胡椒が織りなす刺激に、濃厚なチーズとバターのコクが加わり、シンプルなのに驚くほど奥深い味になる。素朴だけどアダルトで、気取ってい…
日本の国民食は、ラーメンとカレー。これに異論を唱える人はいないだろう。三大国民食まで広げるとハンバーグになるらしい。これは議論を呼ぶかもしれない。いずれにせよ、すべて中華か洋食。だったらパスタが入り込む余地だってある。虎の威を借りるわけで…
フライパンひとつで完成する、忙しい日の味方。鶏の旨みと日本酒のふわっと立つ香りが絶妙に絡み合い、イタリアン居酒屋の一皿のような深みのある味わいに仕上がる和風パスタです。 日本酒のパスタ 日本酒のパスタの材料 日本酒のパスタのレシピ 酔っ払いの…
ペペロンチーノに、ほっくり甘い“甘栗”の旨みとコクをプラス。その名も「甘栗のペペロンチーノ」。 唐辛子のキレは斬鉄剣。にんにくの旨みはコンバット・マグナム。甘栗のやさしい甘さはワルサーP38。 ルパン、次元、五右衛門の最強トリオが皿の上で共演。見…
焦がしパン粉の代わりに「じゃがりこ」を使った、サクサク新感覚パスタ。 シチリアの伝統料理「パン粉(モリーカ)のパスタ」をアレンジ。パン粉の代わりにじゃがりこを使えば、焦がす手間もなし!ペペロンチーノの上に砕いたじゃがりこをふりかけるだけで、…
カレッティエラは、パスタ文化を語る上で欠かせない一品。フライパンを使わず仕上げるため、食材のダイレクトな味が伝わる。考案したのは、かつて馬車を引いていた労働者たち。その彼らに敬意を込めて作りたい伝統の味。 シチリアを代表するパスタであり、映…
シチリアの定番「カレッティエラ」(にんにく×唐辛子×パセリの潔いソース)に、同じくシチリア名物の“カリカリパン粉”を山盛りオン。 噛むたび香ばしく、にんにくの香りとアンチョビの旨みがじゅわっと広がる、後引く一皿です。材料も手順もシンプルなのにレ…
ツナ缶、青唐辛子、黒オリーブなどクセ強のオンパレード。ジャズのような交響曲のようなセッションを奏でる。色は黄、赤、黒、緑。どんどん足し算しよう。パスタに限界はないことを教えてくれる。 ツナ缶と青唐辛子のトマトパスタの材料 ツナ缶と青唐辛子の…
人生で初めて「なめこ」を食べたのは大学3回生。20歳の夏。弟と車で北海道を旅するため福井からフェリーに乗って苫小牧に渡った。夜、フェリー乗り場で食事したとき、なめこ汁しかスープはなく、見た目で嫌っていたが注文。これが美味しかった。イタリア人は…
リュウジさんの素麺レシピをパスタにアレンジ。ごま油の風味とニンニクのキレ、白だしの旨味とラー油のパンチのある味わいで、寒い日にはもちろん、暑い日にも食欲をそそる逸品。香りで食わせる中華風パスタ。 ごま油にんにくパスタの材料 1.6mmのパスタ:10…
らるきいの「ぺぺたま」 「ぺぺたま」とはペペロンチーノに卵を絡ませたパスタ。イタリアンと和風パスタ、洋と和。マイケル・ダグラスと高倉健が共演した『ブラックレイン』のようなパスタ。簡単なのに美味しい。パスタの真髄を教えてくれる。 ぺぺたまの発…
リュウジさんの冷やし素麺レシピを、あったかい豆乳スープパスタにアレンジ。トンコツラーメンの旨みに坦々麺の要素を加えた。豆乳、すりごまのまろやかさが加わり、コクのある味わいになる。フライパン要らず、技術なし。誰でも楽勝で優勝する。 豆乳とんこ…
リュウジさんの素麺レシピをパスタに応用。先に言うと、パスタのほうが100倍おいしい。お店にも負けないレベル。和の旨味が効いた、つるりと軽やかな明太クリームのスープパスタ。 明太子豆乳スープパスタの材料 具材 リングイネ:100g 明太子:90g にんにく…
和風パスタの王様、明太子。パスタの旨味が「キレの芸術」。ペペロンチーノ、アラビアータ。どれも斬れ味によってインパクトが決まる。明太子パスタは、さながら日本刀。キレを研げば研ぐほど、存在感が大きくなる。 辛子明太子の文化と歴史 「たらこ」と「…
リュウジさんの冷やし三輪そうめんのレシピを、あったかいパスタに応用。つるりとしたのど越しに、納豆カルボナーラの濃厚ソースが絡み、箸が止まらない美味しさ。 リュウジさん曰く「オジサンでも作れる人権回復レシピ」 フワフワでとろける食感が魅力。卵…
茄子をピューレにする画期的なパスタ。ナスが苦手な人もチャレンジしてほしい。栄養満点、甘みたっぷり。 ナスと塩昆布のパスタの材料 ナスと塩昆布のパスタのレシピ ナスと塩昆布のパスタの材料 バリラ1.6mm:100g 茄子:1本 塩昆布:10g 無塩バター:10g …
イタリア人に日本の羨ましいところを訊くと「コンビニの充実」を挙げる人が多いが、逆にイタリアの羨ましいところは安旨パスタの宝石箱であること。ナスとニンニクとアンチョビだけで美味いにも程がある貧乏人のパスタができる。 チーズと生姜を加えたナスの…
リュウジさんの素麺レシピをパスタに応用した和風パスタ。豚肉の旨味とナスのとろける甘さによって、奥行きのある美味しさが広がる。唐辛子のキレと胡麻油のコクで、濃厚な具材の旨味が口の中で一体になる。失礼を承知で、飲食店のパスタより美味しい。 ナス…
ペペロンチーノは“塩の代わりに醤油で味を決める”くらいの感覚でも十分美味しくなる。イタリアンの軽やかさと和の香ばしさが同居する。ペペロンチーノはニンニクと唐辛子、オリーブオイルがベースで、シンプルだからこそ“旨味や香りの追加”がよく映える。そ…
リュウジさんが素麺で作った「無限塩油そうめん」をカペッリーニのパスタで作ったもの。白だしと胡麻油がポイント。胡麻油は香ばしさとコクを加え、白だしは昆布や鰹節の旨味が凝縮された和風のベースであり、フュージョンすると、あっさりしながらも奥行き…
イタリアでは野菜炒めのパスタを「オルトラーナ」と呼ぶ。Orto(オルト)が野菜畑。オルトラーナは「野菜畑で仕事をしている人」を指し、pasta all’ortolana は「菜園風パスタ」になる。 材料や調理方法は決まっておらず、畑にある野菜を使えばいい。焼いて…
韓国ロゼパスタとは、韓国でブームになったパスタ料理。「ロゼ」は「薔薇」を意味し、ホワイトソース(牛乳や生クリーム)とコチュジャンを混ぜることで薔薇のような美しいピンク色になることから、この名前が付けられた。 辛さとクリーミーさが絶妙に組み合…
ジェノベーゼはすでに日本で広く知られているが、トラパネーゼはほとんど目にする機会がない。レストランのメニューにも、レトルト食品にも出会ったことがない人が大半。しかし、実際にはどちらも「材料をミキサーにかけるだけ」で作れるシンプルなソース。“…
アラビアータにモッツァレラチーズを溶かし込んだ、やさしくマイルドな辛さの一皿。グラタンのような濃厚さがありながら、バジルの爽やかさも加わる味わい。アクアパッツァの日高シェフも「過去イチ簡単」と自負するワンパンパスタ。 トマトとモッツァレラの…
イタリアにはパスタの麺の種類が500種類以上あるように、オリーブオイルも500種類以上ある。和食における醤油、フランス料理にとってのバター、イタリア料理ではオリーブオイル。調味料というよりイタリア人の魂。パスタに艶とフェロモンの化粧をする。パス…
イタリア人のユニークが爆発したパスタを紹介。その名も「裁判所のパスタ」世界最高の唐辛子で有名なカラブリアのレストランの賄い料理。簡単、誰でも作れる。オーソドックスな作り方とワンパン(リゾッタータ)の2種類を紹介する。美味しいかどうか、裁判官…
美味しんぼ10巻『キムチの精神(こころ)』で栗田ゆう子が「ヒリヒリイライラするような辛味じゃないのね、丸みのある辛さなのよ」と本物のキムチについて語る場面がある。山岡士郎は「この店のキムチに使っているのは韓国産の唐辛子、持ってきたキムチに使…
真夏にぴったりのトマトパスタ。南イタリア・プーリア州(暗殺者のパスタで有名)の郷土パスタで、現地の人が海に出かけるときにお弁当に持っていく定番の一皿。シンプルながらイタリア料理の真髄が詰まっている。 「クルダイオーラ(crudaiola)」はイタリ…
にんにく、唐辛子、オリーブオイル。たった3つの食材で作れるのに、ペペロンチーノは驚くほど奥深い。シンプルだからこそ難しく、完成度ひとつで料理人の腕前すら測られると言われるパスタだ。 ここでは家庭でも再現できて、しかも絶対に外さない究極のペペ…
「日本人に最も合うパスタは?」と聞かれたら、迷わず「貧乏人のパスタ(ポヴェレッロ)」と答える。ペペロンチーノの進化系であり、驚くほど奥深い味わい。 ポヴェレッロ(Poverello)とは、イタリア語で「貧乏人」という意味。その由来は謎に包まれており…