貧乏人のパスタ「ポヴェレッロ」に、厚切りベーコンの肉感を加えたジャンクな一皿。 ポヴェレッロは、イタリア語で「貧しい人」の意味だが、幸福の密度は高い。 イタリア料理というより、アメリカのダイナーで朝から食べるベーコンエッグ・スパゲティ。自宅…
鳥羽周作シェフならカルボナーラ。小倉知巳シェフならアラビアータ。料理人には、「この一皿を食べれば、その人がわかる」というスペシャリテがある。 リュウジさんにとって、それがワンパンパスタだ。 フライパンひとつで麺を茹で、調味料の旨味を吸わせ、…
パスタのレパートリーでスペシャリテ(自慢の得意料理)を聞かれたら「イカスミのパスタ」と答える。これほど練習したパスタは他にない。何度も何度も来る日も来る日も作り続けた。困ったのは麺。1.7mmからスタートし、フェットチーネやリングイネ、キタッラ…
和風パスタの王様、明太子。パスタの旨味が「キレの芸術」。ペペロンチーノ、アラビアータ。どれも斬れ味によってインパクトが決まる。明太子パスタは、さながら日本刀。キレを研げば研ぐほど、存在感が大きくなる。 辛子明太子の文化と歴史 「たらこ」と「…
「sio」の鳥羽周作シェフが、独り暮らしの男子に料理を伝授する「上京男子の台所物語」で紹介した簡単明太子パスタ。 フライパン要らず。包丁も大葉を刻むだけ。火を使うのはパスタを茹でるときだけ。それなのに、仕上がりは驚くほどトゥルトゥル、クリーミ…
ミシュランの星を獲得するほどの腕前ながら、店のパスタレシピを惜しげもなく公開してくれる料理人がいる。それが鳥羽周作シェフ。 鳥羽シェフは、「麺つゆパスタの帝王」「うましうま男」「ワンパンマン」。そして、その正体は、東京・代々木上原の名店 「s…
日本人が作る和風パスタは、ときどき本場を超えてくる。昆布茶を入れたペペロンチーノ。白だしで作るぺぺたま。納豆を豪快にのせたワンパンパスタ。 どれも邪道。だけど、ひと口食べると納得する。日本人は出汁の民族。昆布、鰹節、醤油で育った舌は、旨味を…
日本の国民食は、ラーメンとカレー。これに異論を唱える人はいないだろう。三大国民食まで広げるとハンバーグになるらしい。これは議論を呼ぶかもしれない。いずれにせよ、すべて中華か洋食。だったらパスタが入り込む余地だってある。虎の威を借りるわけで…
カルボナーラやペペロンチーノがコンビニやスーパーで買える今から遡ること30年前。90年代の家庭でパスタといえば「ミートソース」か「ナポリタン」の2択だった。初めてイタリアン(昔はイタメシと呼んでいた)を食べたのは社会人になってから。ポルチーニ茸…
キノコの旨味、和の調味料の深み、ベーコンの香ばしさが三位一体となったスパゲティだ。リュウジさんが「全力」と名付けたとおり、昆布だし・かつおだし・醤油・酒・みりんという和食の精鋭をすべてフライパンに集め、オリーブオイルとニンニクのイタリアン…
和風きのこパスタは地味に見える。でも、食べると強い。リュウジさんが送る、ワンパンで作れる和風きのこパスタ。 しめじ、舞茸、エリンギ。きのこ三銃士をフライパンに集め、ベーコン、ニンニク、日本酒、昆布茶、醤油、バターでまとめる。材料は多め。でも…
オリーブオイルを使わない北イタリアの冬のファンタジー。シェフのファビオさんによると、北イタリアはオリーブオイルよりバターを使うほうが多い。超簡単なのに超美味しい。超シンプルなのに超奥深い。それがパスタの不思議。トマトクリームパスタはスパゲ…
春から初夏にかけて旬を迎える空豆(そら豆)を使ったトマトパスタ。そら豆は、さやが空に向かって上向きにつくことが名前の由来で、ホクホクとした食感と特有の豊かな風味が楽しめる。塩茹でしただけでも美味しく、ビール泥棒としても知られる。 パスタとも…
ワンパンで作った和風ペペロンチーノ 「ワンパンを制する者はパスタを制する」そんな格言がパスタ業界にある。美味しいだけでなく、手間が早い、茹で汁を捨てなくていい、洗い物が少ないとパスタ界の三冠王。ワンパンパスタを制して食卓を彩ろう。 ワンパン…
WBCやプレミア12の日韓戦ほどワクワクするものがないように、パスタの日韓戦もすごいものが生まれる。日本代表・納豆と韓国代表・キムチ。発酵食品の王様の2つを合わせることで本国イタリアを凌駕する至高のパスタができる。大の親日家、映画監督のポン・ジ…
アルデンテの状態のパスタ 茹で加減は?アルデンテで!脊髄反射のように使っているアルデンテ。意味は分からないけどパブロフのイヌ的に使っておけば大丈夫と思っている人。これが落とし穴。パスタ=アルデンテが正解ではない。美味しいパスタを作るためにも…
日本の家庭パスタといえば、真っ先に出てくるのがミートソース。パスタを茹でて、出来合いのミートソースをかけて完成。それだけで十分に美味しい。主婦の心強い味方。子どもの頃からミートソースで育った。ただし、心もパスタも歳を取るほど成長したい。イ…
冷製パスタは、暑い日にうれしいキンキンのごちそう。 氷水で締めた麺に、白だし、醤油、ごま油、オリーブオイル、卵、納豆、ツナ缶の旨味を絡めるだけで、驚くほど食欲が戻ってくる。 ペペロンチーノも、カルボナーラも、納豆パスタも、冷やすだけで別の顔…
リュウジさんの至高の青椒肉絲(チンジャオロース)を、白米ではなくスパゲティに和える。 オイスターソースの甘辛さ。醤油の香ばしさ。豚肉の脂。シャキシャキのピーマンとタケノコ。全部が麺に絡む。イタリアと中国の幸せなマリアージュ。 油そばみたいな…
リュウジさんのバズレシピ、冷製カルボナーラ。 ヒンヤリした麺。ガツンと来るベーコン。黒胡椒の刺激。白だしの和風ブースト。しかも卵とチーズのコクはそのまま。 ちょっとジャンク。でも問答無用で美味い。 夏の昼に食べると、かなり幸せになる。 冷製カ…
タケノコは、イタリアにも存在し、パスタやレモン和えなどで食べられる“パスタ向き”の山の幸。 魅力は、なんといってもシャキシャキの食感。やわらかいパスタの中に筍が入るだけで、一口ごとにリズムが生まれる。さらに繊維質がベーコンの旨味、白だしの塩味…
オリーブオイルが切れていた。でも、ごま油ならある。その瞬間に生まれたのが、この和風ペペロンチーノ。最初は「代用品」のつもりだった。ところが食べて驚く。 ごま油、めちゃくちゃパスタに合う。ナッツのような香ばしさ。白だしの旨味。そして七味のキレ…
おふくろの味といえば、タケノコご飯を思い出す(まだ存命で元気)春になると筍を細かく刻み、出汁でご飯で炊く。シャキシャキの食感にホクホクの白米。銀シャリをお代わりすることはないが、タケノコご飯は毎回お代わりして3杯も食べた。 家でインスタント…
パスタを家で作ってほしい大きな理由がアマトリチャーナにある。飲食店であまり見かけない。しかし、アマトリチャーナほどパスタ文化と歴史を語れるものは少ないので、ぜひ家庭で再現してルネサンスを起こしてほしい。 アマトリチャーナの意味と歴史 グリー…
ケチャップを炒めるだけ。それだけで、ここまで化ける。そこにタケノコを加えることで、食感と香ばしさが一段引き上がる。 リュウジさんの虚無レシピ「虚無リタン」に、具材として筍を加えたもの。あらゆる手間を引き算しているのに、旨味はどんどん足し算さ…
パスタは“ソースを食べる料理”だと思っていると、この一皿で考えが変わる。 これは、食感を食べるパスタ。 タケノコの食感はショートパスタとも相性がいい。シャキシャキの筍に、ショトパスタのモチモチ。口の中でリズムを生み、音楽を奏でる。 味付けはシン…
なぜパスタを作るのか?それはフライパンを振るのが楽しいからである。味は二の次。豪快に鍋を振る「マンテカトゥーラ」を楽しめば、我がパスタに一片の悔いなし。 イタリア人シェフ・マルコさんの華麗なる神技。そんなマンテカトゥーラを彩るおすすめのフラ…
春の訪れを告げる高い香りと「シャキシャキ」とした独特の食感が魅力の「筍(タケノコ」。低カロリーで、ダイエット中の食事のプラス一品としても最適。 パスタは基本やわらかい。そこにタケノコの「シャキッ」が入ると一口ごとにリズムが生まれる。シンプル…
具沢山のパスタが好きだ。麺とソースだけの洗練されたパスタも、ワンポイントの彩りで具を置いたオシャレなパスタもいいが、たまには食材が山盛りになったパスタを食べたい。グルメでも美食家でもなく、いつまでも「食いしん坊」でいたい。 そんな想いに応え…
パスタの調味料は魔法のふりかけ。こだわるほどパスタは美味しくなる。 パスタの調味料はプロと遜色ないものが手に入る。スーパーに売っているものより値段はするが、プロと変わらない、むしろ飲食店より美味しい味が手に入るなら喜んで手を出したい。 3,000…