球春とともに春キャベツがやってくる。またパスタが華やかになる。桜が咲く前の少し寒い春。パスタで温めよう。
春キャベツと冬キャベツ
春キャベツは春から初夏にかけて収穫されるキャベツ。暖かい地域で栽培され、 店頭には3月中旬から4月に並ぶことが多い。冬キャベツは葉が硬く、中身が真っ白。春キャベツは葉が柔らかく、中身も黄緑色。 水分が豊富で甘みが強く、火を通さなくても生で食べられる。エグ味が少ないのでパスタとの相性も良い。
春キャベツのペペロンチーノ(バター)
まずはシンプルなペペロンチーノ。ただしバターのコクをプラス。パスタの界王拳。
春キャベツのペペロンチーノの材料
パスタは細麺がおすすめだが主役は春キャベツなのでなんでもよし。テフロンでもブロンズでも関係なし。春キャベツはパスタの3倍量あっていい。アンチョビの旨味は必須。斬鉄剣のない石川五右衛門になってしまうので、アンチョビは用意しよう。
春キャベツのペペロンチーノのレシピ
あまりに違いすぎて紹介するのは恐縮だが、参考にさせていただいたのは日高シェフ。ボウルを使って手間暇をかける。試してないけど、きっと美味しい。ただし面倒くさいので簡単な手抜き春キャベツのペペロンチーノでいかせてもらう。完コピしたい方は動画をご覧ください。
- 春キャベツを芯と葉に分ける
- 芯も葉っぱも細かく千切り
- ニンニクはみじん切り
- パスタを茹ではじめる
- ニンニクをオリーブオイルで炒める
- 唐辛子、バター、アンチョビを入れる
- パスタが茹で上がる2分前に春キャベツの芯を入れる
- 1分前にキャベツの葉を入れる
- 茹で上がったパスタを混ぜる
- 味を見て塩が足りなければ足す
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
春キャベツは芯と葉に分けて細かく千切り。とにかく細かく切る。切ったらパスタを茹ではじめる。
みじん切りしたニンニクをオリーブオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら極弱火で。じっくりニンニクの色気をオリーブオイルに移す。
パスタの茹で時間が残り2分になったら芯の部分をパスタと一緒に心中する。
ニンニクがボディビルダー色になりかけたらアンチョビと唐辛子、バターを入れる。
パスタの茹で時間が残り1分になれば、春キャベツの葉も曽根崎心中。
茹でたパスタと春キャベツをオリーブオイルの旨み池にダイブ。古池やパスタ飛び込む油の音。味を見て塩が足りないはずなので足す。ヒマラヤ岩塩をカリカリする。
お皿に盛ってオリーブオイルをトリプルアクセル。春に咲き、春に散るパスタ完成。
↓春キャベツのペペロンチーノの食材↓
春キャベツのペペロンチーノ(鮎の魚醤)
鳥羽周作シェフのプロレシピ。アンチョビと鮎の魚醤の旨味の魚雷攻撃。ラストも壮絶なので、ぜひ作ってほしい。壮絶な美味さが待っている。
春キャベツのペペロンチーノ(鮎の魚醤)の材料
鳥羽シェフは春キャベツではなく冬キャベツで。パスタを1.7mmのブロンズダイス(ザラザラしたやつ)で作った。家になかったのでツルツルのバリラで代用。あと鳥羽シェフはイタリアンパセリをみじん切りにして最後に入れたけど、スーパーで売り切れたので今回はなし。ある人はぜひ買ってください。アクセントになるので。
春キャベツのペペロンチーノ(鮎の魚醤)のレシピ
鳥羽シェフの解説がわかりやすいので、ぜひ動画を参考に。吾輩は手際が悪いので、少しレシピをアレンジさせてもらった。
- 春キャベツを一口大にカット
- ニンニクをみじん切り
- ニンニク、唐辛子、アンチョビを炒める
- ニンニクが色付いたらアンチョビを潰し混ぜる
- 茹で汁を60cc加える
- 茹で上がる3分前にキャベツを茹でる
- 1分後にボウルに移して塩、オイル、鮎魚醤
- 茹でたパスタ、オリーブオイルをかける
- 皿に盛って春キャベツを被せる
- チーズ、胡椒を削ってオイルを回しかける
キャベツを一口大にカット。これで170gくらいあるよ。
ニンニク、カラブリア唐辛子をオリーブオイルで炒め、アンチョビは控え室でスタンバイ。最初は強火で、沸騰したら弱火でじっくりニンニクと唐辛子の色気をオイルに移す。
ニンニクがボディビルダー色になったらアンチョビを窓際族から移動して混ぜる。
茹で汁を60cc(レードル1杯とちょっと)を入れて火を止めて待つ。
パスタの茹で時間が残り3分前になったら春キャベツを1分茹でる。鳥羽シェフはラスト2分で茹でるが、段取りが悪いとパスタが茹で上がってしまうので、3分前に茹でて余裕のよっちゃんイカで。
1分だけ茹でた春キャベツに塩ひとつまみ、鮎の魚醤を小さじ2、オリーブオイルをひと回しする。おすすめはアジシオではなくヒマラヤの岩塩を削る。スーパーで200円くらいで売ってるやつ。熱湯に溶かす塩は何でもいいが、仕上げの塩はいい奴を使ったほうが全然おいしさが違う。
茹でたパスタを混ぜてイタリアンパセリがある人はここで振りかけて、オリーブオイルを2周くらいする。
お皿に盛ってキャベツをかぶせ、チーズと黒胡椒を削って最後にオリーブオイルを回しかける。これでもかと畳みかける。オカダカズチカもビックリするくらい徹底的に旨みの雨を降らせる。
春キャベツのペペロンチーノの食材
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春キャベツのペペロンチーノ(桜エビ)
桜エビで桜の開花を祝福。春を祝う。春を食す。究極の春キャベツのペペロンチーノ。
春キャベツのペペロンチーノ(桜エビ)の材料
これまたパスタはなんでも良し。具材に負けないようニンニクはマシマシで。そしてアンチョビもマスト。アンチョビがないと海老ジョンイルも喜ばない。
春キャベツのペペロンチーノ(桜エビ)のレシピ
これまたアレンジしまくっているがAOSさんのレシピを参考。
- 春キャベツは芯も葉もザク切り
- ニンニクはみじん切り
- パスタを茹ではじめる
- 乾燥の桜エビを空炒りして避ける
- ニンニクをオリーブオイルで炒める
- 唐辛子、バター、アンチョビを入れる
- 春キャベツをぶちこんで茹で汁を50cc入れる
- 蓋をして4分間、蒸し焼き
- 茹で上がったパスタを混ぜる
- 味を見て塩が足りなければ足す
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
- 桜エビを秒速5センチメートルで散らす
春キャベツは超ザク切り。高田純次よりテキトーに切る。
乾燥の桜エビを空炒りして香りがフワッと来たら避難しておく。
みじん切りしたニンニクを炒める。桜エビを空炒りしてフライパンが熱くなってるので一瞬で火が入る。
ニンニクがボディビルダー色になりかけたらアンチョビと唐辛子を入れる。
ザキヤマよりテキトーに切った春キャベツを全部入れる。
茹で汁を50cc(レードル1杯)入れて蓋をして4分間蒸す。
春キャベツがしんなりすればOK。
茹でたパスタをグルグル混ぜる。味を見て薄いはずなのでヒマラヤの岩塩をカリカリする。火を通さない仕上げの塩は良いものを使ったほうがいい。
お皿に盛ってオリーブオイルを回しかける。桜エビの風味を邪魔しないように先にかける。先手必勝。
空炒りした桜エビを秒速5センチメートルで盛り付ける。
春キャベツのペペロンチーノの食材
春キャベツとベーコンのペペロンチーノ
冷蔵庫の余り物の代表格・ブロックベーコン。和風のペペロンチーノで勝負する。
春キャベツとベーコンのペペロンチーノの材料
春キャベツ以外は冷蔵庫の余り物。パスタの太さも種類もなんでもよし。何ならショートパスタでもいい。ベーコンの量もお気に召すまま。鳥羽シェフ監修「ふつうの醤油」は普通の醤油でよし。
春キャベツとベーコンのペペロンチーノのレシピ
- 春キャベツは一口大に切る
- ベーコンはテキトー、ニンニクみじん切り
- ニンニクと唐辛子をオイルで炒める
- ニンニクが色づいたらベーコンを炒める
- パスタが茹で上がる2分前に春キャベツ
- 茹で汁を50cc、茹でたパスタを混ぜる
- ふつうの醤油を加えて混ぜる
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
春キャベツはどんな形でもOK。ベーコンもテキトー、ニンニクは粗みじん切り。
ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら弱火で。
ニンニクがボディビルダー色になってきたらベーコン参戦。パスタも茹ではじめる。ベーコンがピョンピョン跳ねるので弱火でじっくり。
パスタの茹で時間が残り2分になったら春キャベツを投入。
春キャベツがしんなりしたら茹で汁を50cc(レードル1杯)ほど入れる。底についたベーコンの色気(焦げ)をこそぎ落とす。これが旨味なので逃さないこと。
茹でたパスタを入れて、ふつうの醤油を小さじ2入れてマンテカトゥーラ(鍋を振る)。
皿に盛ってオリーブオイルを回しかけて完成。
春キャベツとベーコンのペペロンチーノの食材
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最後までご覧いただき、あリガトーニ。