不覚にも不惑の年齢になってナンプラーに開眼した。アメリカ大陸を発見したコロンブス、アユタヤの国王になった山田長政の気分。しばらくナンプラーパスタの研究に没頭したい。青山にオフィスがあった前前職、毎日昼は表参道でお弁当だった。エスニックの弁当に相棒の編集者がナンプラーを大量にかけてた。アホか、と思って一切かけなかった。けど編集者の慧眼だった。ナンプラーうますぎる。6年越しにお詫びしたい。
ナンプラー解体新書
ナンプラー(nam pla)はタイの魚醤。エスニック料理の代名詞的な調味料。正式な発音は「ン」ではなく「ナムプラー」。namはタイ語の液体、plaは魚の意味。伝統調味料と思いきや歴史は浅く、家庭に普及するのは20世紀少年から。小魚を塩漬けにして発酵させて作る。魚はイタリアのコラトゥーラと同じくカタクチイワシが主流。醤油より色が薄く、塩分濃度は醤油が14.5%、ナンプラーが22.9%と圧倒的に高い。
その他、鮎の魚醤やコラトゥーラなどの魚醤仲間もおすすめである。
ナンプラーの貧乏人パスタの材料
ナンプラーと卵の相性たるや、それは恐ろしいほどの美味。魚系のパスタにはリングイネと相場が決まっているがなんでもいい。貧乏人と言っているのは謙遜でも自虐でもなく、ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)が元ネタだからである。
ナンプラーの貧乏人パスタのレシピ
パスタを茹でてる間に目玉焼きを作る。
目玉焼きは控え室で休んでもらって、その間にバターを引いて卵をワチャワチャ混ぜて出汁をスタンバイ。
パスタが茹で上がったらナンプラーと一緒にトペコン・ヒーロー。
お皿に盛って、首を長くしていた目玉焼きを乗せて胡椒をヌートバー。目玉焼きにとろ〜りと追いナンプラーで完成。旨味の援護射撃でチーズを削っても良い。
ナンプラーの貧乏人パスタの材料・道具
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最後までご覧いただき、あリガトーニ。