ペペロンチーノの進化系パスタがポヴェレッロ。ポヴェレッロはイタリア語で「貧乏人」。由来がわからず、食材も貧乏人向けとは思えない。けど、そんな由来はどうでもいい。飲食店には置いていない。貧乏人だから家で作る。最強の家庭パスタ。貧乏人バンザイ。
- ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の意味・由来
- 最強ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- 超簡単プロのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- トマトとパン粉のポヴェレッロ
- からすみのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- 和風ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- 月見ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- 電子レンジのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
- その他の貧乏人のパスタも作ってみよう
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の意味・由来
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は、スパゲティ、卵、チーズの3つを使ったパスタ。どこの家庭にでもある食材で作る。ポヴェレッロの正式名称は「Spaghetti del poverello」。delは「〜の」という意味。poverelloは「貧乏な」の意味。日本人からすれば貧乏に見えないが、イタリアの文化ではどんな貧乏な家にも卵とチーズはあるらしい。日本人と文化や感覚が違うところ。そもそもイタリアではペペロンチーノのことを「絶望のパスタ」と呼ぶ。ボンゴレビアンコのアサリを買えないほど貧しく、仕方なしにアサリを抜いて作ったのがペペロンチーノだからである。絶望的な状況にチーズと卵を足して、少しマシな「貧乏人のパスタ」にレベルアップした。パスタは奥が深い。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の歴史
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)はいつから作られたのかは不明だが、1945年の戦後以降ではないかといわれている。場所は南イタリアのナポリが有力。今ではナポリの郷土料理とする説もある。日本と同じくイタリアでも飲食店で出されることは少なく、家庭パスタの代表格である(そもそもイタリアではペペロンチーノも家庭パスタ)。確かにメニューに「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」があったら縁起が悪いし注文されないだろう。発祥であるナポリの飲食店でシェフをしていたイタリア人ですら、ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)を食べたことの無い人が多い。本国イタリアより日本のほうが知名度があるという珍しいパスタである。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の食材
貧乏人とは名ばかりに色んなバリエーションがあるポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)だが、一般的には卵、チーズを使う。そこにニンニクを加えて三種の神器が入ったパスタを指す。イタリア本国ではオリーブオイルではなく、ラード(豚の油)を使うことが多い。ただし、起源もハッキリしないように、明確な基準はなく、いろんなバリエーションがある。何をもってポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)と呼ぶかはその人の自由になっている。そもそも貧乏人の材料ちゃうし。
トゥルットゥルの目玉焼きのコツ
ポヴェレッロの顔であり、味を決める影の支配者が目玉焼き。カリカリが好きな人もいればピンク色にしたい人など千差万別。多くの人が憧れる中川翔子ばりのトゥルットゥルーの目玉焼きにするコツがある。強火で一気に焼かず、オリーブオイルを引いたら弱火にする。オイルを温め、そのまま卵を落として極弱火で2分かけてじっくり焼く。卵をフライパンに落としたらすぐに蓋をして蒸すこと。これ2つを守るだけでトゥルットゥルーの目玉焼きが完成する。
さらに美味しくする場合は穴あきレードル
さらに美味しくしたい方は、まず穴あきレードルの上に卵を割り落とす。白身には水分と卵白が混ざっており、そのままフライパンに入れると焼きムラができてしまう。穴あきレードルを使えば、水分だけが下に落ちて純粋無垢な卵黄と卵白だけが残る。先ほどと同じく弱火で蓋をして2分焼くと、最上級の目玉焼きができる。
テレビ番組でも取り上げられブームの予感
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)がついに日本のテレビ番組で紹介。フジテレビの『世界シン定番メシ』
リポーターも目玉飛び出しそうな美味しさ。
さすが、ええこと言わはりますわ。
極真空手の先輩(同じ京都の道場に通ってました)も、さすがのコメント。ぜひ皆さんもモーゼの決壊を楽しんでください🎶
最強ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
お待たせ。いきなり邪道のポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)。けど、これが美味しい。パスタには本場も邪道もない。美味しければ正義。正道会館。初めてポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)を作る方は、まずはこのやり方で。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の材料
- Barilla(バリッラ)の1.4mm:100g
- 青森県産のニンニク:2〜3片
- カラブリア産の唐辛子:1個
- 顆粒コンソメ:小さじ1
- 生卵:2個
- パルミジャーノ・レッジャーノ:テキトー
- 水:330cc
パスタは細麺がおすすめ。1.4mmのフェデリーニ。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)はオイルパスタの一味なので、表面がツルツルしたテフロン加工の麺がいい。ここにパルミジャーノ・レッジャーノの援軍が加わる。最後にチーズの粉雪をレミオロメン顔負けに降らせよう。ポイントは愛しの卵。1つは目玉焼き、もう1つはスクランブルエッグにしてソースにする。卵のポテンシャルを最大限に引き出す。コンソメも使う。旨味のショートカット。マリカーでも羽とかキノコとかショートカットに使うっしょ?あれと同じ。使えるものは利用する。それがパスタ道。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)のレシピ
- 目玉焼き2個を作る
- にんにくと唐辛子をオリーブ油で炒める
- 水330ccにコンソメ小さじ1を入れて沸かす
- パスタ100gを入れ中火で5分煮る
- オリーブオイル、チーズをかける
- 目玉焼き一個入れ混ぜる
- 皿に盛って目玉焼きを乗せる
- チーズを削って大雪を降らす
最強ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の作り方はリュウジさんのバズレシピ。コンソメを入れることに嫌悪感を覚えるシェフもいるだろうが、美味ければ官軍。男は黙ってコンソメパンチ。
チーズは粉ではなく、ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)を作るときに削ろう。風味がタイタニック号とイージス艦くらい違う。
目玉焼きを2個焼く。オリーブオイルを引いて強火で熱し、湯気が出てきたら極弱火(最弱)にシフトチェンジ。そこに目玉焼きを2個入れたら、すぐに蓋をして2分だけ加熱。すると写真のようにトゥルットゥルーの中川翔子の目玉焼きができる。片方は出汁にするので形の良いほうだけを残しておく。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は北斗神拳と同じく一子相伝。生き残れるのは1つだけ。
ニンニクをみじん切りにして唐辛子と一緒にフライパンで炒める。最初は強火でオリーブオイルがフツフツと温泉になってきたら弱火でじっくり炒める。火が強いとニンニクの香りがオリーブオイルに移らず焦げてしまうのでNG。じっくり待つことが美味しいポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)への方程式。
弱火で熱しつつ、ニンニクがボディビルダー色になれば火を止める。焼きムラはできるので、半分くらいボディビルダーがいればOK。あとは色白のガリ勉でもOK。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)はムラの美学。
水330ccとコンソメを小さじ1入れる。このとき横着して水を入れすぎない。水はきっちり330cc測るか、面倒くさかったら少なめにして後で足す。多すぎると麺がフニャってしまい大惨事になる。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は軟弱ではいけない。
お湯が沸騰したらパスタを投入。フライパンの中でパスタを茹でるリゾッタータ。面倒くさかったら半分にボキッと折ってOK。火は強火のままでOK。表示時間より早く水分がなくなってきたら水を足す。少々、表示時間をオーバーしても大丈夫。WBCの延長タイブレークみたいなもん。余裕を見せよう。
水分がなくなってきたら、オリーブオイル大さじ1、チーズを入れてよーく混ぜる。鍋を振るのが楽しい。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の登頂ポイント。
オリーブオイルとチーズを混ぜたら目玉焼きの不恰好なほうを投入。美味しい出汁にして成仏させてあげる。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は美にうるさい。
皿に盛って目玉焼きを乗せる。チーズを切らしていたらオリーブオイルをかけて食べてもOK。半分、青いポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)もまた美味しからずや。
フィニッシュホールドにチーズの大雪を降らせる。オカダカズチカのレインメーカー。
ニンニクのパンチ、コンソメの出汁、目玉焼きの旨味が交互にデンプシーロールし、金持ち具材をアッパーカットする。レストランで見かけないのが不思議だ。
リュウジさんのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は登山やキャンプでも作れるので、ぜひお試しを。ポイントめちゃアゲアゲです♪
↓↓ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の食材↓↓
超簡単プロのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
お手軽料理を得意とするリュウジさんより簡単なポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)が存在する。中目黒にあるAudace (アウダーチェ)のレシピ。バターと混ぜて上に目玉焼きとチーズをまぶしただけのシンプルな目玉焼きパスタ。この貧乏人のパスタに白トリュフオイルをかけると一気にラグジュアリーに変身する。どこが貧乏人のパスタやねん。パスタ詐欺が潔い。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の材料
- ガロファロ1.5mm:100g
- 卵 (目玉焼き):1個
- カルピス社のバター(有塩):20g
- パルミジャーノ・レッジャーノ:20g
- 黒胡椒:完全感覚Dreamer
パスタの味はバターと混ぜ合わせるだけ。アル・ブーロ(バターのパスタ)なので、良いものを使うほど美味しくなる。カルピス社の純白のバターがおすすめ。白トリュフオイルを最後にかけるのがアウダーチェ流。貧乏人から大富豪への宝くじ。
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)のレシピ
- フライパンでバターを炒める
- 茹でたパスタを入れる
- 目玉焼きを乗せる
- 上からチーズをまぶす
- コショウをたっぷりかける
- 白トリュフオイルをかける
フライパンにバターを溶かす。
茹でたパスタを混ぜる。
皿に盛って目玉焼きを乗せ、チーズ、胡椒、白トリュフオイルをかけるだけ。誰でも作れるので、リュウジさんのパスタと食べ比べて欲しい。ポイントは目玉焼き。
卵を決壊させてモーセの十戒を愉しむ。
↓↓ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の食材↓↓
トマトとパン粉のポヴェレッロ
ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)のアレンジバージョン。ちょっと具材を多くして豪華に。全然、貧乏人じゃないが、それもネタのひとつ。
トマトとパン粉のポヴェレッロの材料
- ガロファロ1.5mm:100g
- 全卵:1個(目玉焼き用)
- フルーツトマト:1個
- 青森県産のニンニク:2片
- カラブリア産の唐辛子:1個
- アンチョビ:1フィレ
- オレガノ:小さじ1
- パン粉:適量(完全感覚Dreamer)
一気に材料が増える。どこが貧乏人のパスタやねんというツッコミは野暮なのでご勘弁。アンチョビやオレガノが入ることでグッとイタリアの味に近づく。
具の味が強くなるので少しパスタは太めに。1.9mmでも良い。カリカリのパン粉の食感がサイコーなので、ここは省かないで欲しい。
トマトとパン粉のポヴェレッロのレシピ
- ニンニクはミジン切り、トマトを4等分にカット
- ニンニク、唐辛子、アンチョビをオリーブで炒める
- ニンニクが色づいたらトマトを入れて炒める
- パスタが茹で上がる2分前に目玉焼きをつくる
- パスタをフライパンに入れて混ぜる
- オリーブオイルを回しかけ皿に盛る
- 目玉焼きのせてパン粉を好きなだけまぶす
- 最後にオレガノを少量、振りかけて完成
オレガノはお好みで無しでもOK。大事なのはパン粉。カリカリの食感が加わることでポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は進化する。
↓トマトとパン粉のポヴェレッロの食材↓
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からすみのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
ここまで来れば、貧乏人のパスタ詐欺もグウの音も出ない。高級食材からすみを使っちゃう。なんちゅう贅沢。大貧民が大富豪に早変わりする。
からすみのポヴェレッロの材料
- マンチーニの2.2mm:100g
- からすみ:15g
- 目玉焼き用の全卵:1個
- 青森県産のニンニク:1片
- カラブリア産の唐辛子:1本
材料は超シンプル。ポイントは太麺のパスタを使うこと。カラスミの重力が悟空の修行した宇宙船なみなので、細麺だと完全に押し潰される。小倉シェフは1.9mmを使ったが、2.0mm以上のK点超えで挑んでほしい。
からすみのポヴェレッロのレシピ
- ニンニクをスライスに切る
- ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒める
- ニンニクが色づいたら火を止める
- カラスミを削っておく
- パスタが茹で上がる2分前に目玉焼きをつくる
- フライパンの火をつけ茹で汁を50cc加える
- パスタをフライパンに入れて混ぜる
- 皿に盛って目玉焼きを乗せる
- からすみをまぶして完成
主役はカラスミなのでニンニクはみじん切りではなくスライス。
カラスミを削るのはマイクロプレーンが便利。
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目玉焼きは弱火ですぐに蓋をする。これでトゥルットゥルーの目玉焼き。
パスタを投入する前に茹で汁を加える。カラスミが水分を魔人ブウのように吸収するので、パスタがシャバシャバになるくらいでOK。あとはカラスミをかければ、びっくりするほど美味しいポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)になる。
↓↓からすみのポヴェレッロの食材↓↓
和風ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
和風ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)はもはやイタリアンではなく無国籍。和風に不法入国させてもらう。けど、これが超美味しいからイタリア人も顔負け。ぜひイタリア人にも作って欲しい。侍ジャパンのような力強さ。
和風ポヴェレッロの材料
- ダルクオーレ1.7mm:100g
- 卵(目玉焼き用):2個
- 麺つゆ(3倍濃縮):大さじ1と半分
- 塩昆布:ひとつまみ(10gくらい)
- 無塩バター:15g
ニンニクを使わないポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)のレシピ。パスタは和風の出汁を受け止めるため、細麺よりは中太麺よりがおすすめ。麺つゆは何倍濃縮でもOK。考案者の鳥羽シェフは5倍濃縮だったけど、3倍で十分美味しいい。本当なら、ここに削ったチーズを加える予定が、ちょうど切らしてしまっていたので、代わりにならないがオリーブオイルを使った。本当ならグラナパダーノかパルミジャーノを用意して欲しい。
和風ポヴェレッロのレシピ
- ボウルに麺つゆ、塩昆布、バターを入れる
- パスタを茹ではじめる
- 目玉焼きを2個作る(ポイントあり)
- 片方の目玉焼きを裏返す
- 目玉焼きをボウルに入れる
- 茹でたパスタをボウルに入れる
- 皿に盛ってチーズ(オリーブオイル)をかける
ボウルに麺つゆ、塩昆布、バターを入れる。
目玉焼きにポイントあり。まずは普通に2つ卵を入れて弱火で蓋をする。
卵の周りがカリカリになってきたら、片方の目玉焼きを裏返し、水を小さじ1ほど入れて再び蓋をする。ターナーを使うと便利。
30秒ほどでピンクの目玉焼きができる。今回の和風ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)はピンク色がテーマ。ピンクレディのUFOを作る。
裏返したほうの目玉焼きをボウルに入れて、茹でたパスタと混ぜる。
出汁がパスタと絡むようによく混ぜる。このときパスタが冷めてしまうので、できれば茹でたパスタ鍋の上で蒸気を利用して湯煎しながら混ぜるのがおすすめ。
今回はチーズが無かったけど、できればチーズを削って桜吹雪を舞おう。
↓和風ポヴェレッロの食材↓
月見ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
贅沢な食材を使ったポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)を紹介してきたので、ここで原点回帰。ニンニク、卵、チーズだけの月見ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)。中秋の名月にぴったりな貧乏人のパスタ。
月見ポヴェレッロの材料
- マンチーニ1.8mm:100g
- 全卵:2個
- ニンニク:2片
- パルミジャーノ・レッジャーノ:お気に召すまま
マジでこれだけ。なのに味は最高。シンプル is ベスト、シンプル is ヤバい。パスタは細麺でも太麺でもお好みで。味が強烈なので、おすすめは太麺。2.2mmくらいでもいい。
月見ポヴェレッロのレシピ
- ニンニクをみじん切り
- 目玉焼きを作っておく
- ニンニクを炒める
- 茹で上がり3分前にパスタ汁を移す
- パスタをフライパンで茹でる
- 卵をパスタと混ぜる
- 皿に盛ってチーズの大雪を降らせる
レシピの参考はイタリア人シェフのマルコさん。今いちばん好きなパスタYouTuber。マルコさんはニンニクを刻まず取り出して捨てたが、貧乏人のパスタにはモッタイナイので、ちょっとレシピをアレンジしている。ニンニクを取り除くとパンチが弱い。
ニンニクをみじん切りにしたらパスタを茹で始め、目玉焼きの準備。マルコ流はオリーブオイルを引いてその上に塩ひとつまみを振る。普通の目玉焼きは焼いてから塩を振るが、オリーブオイルに塩をまぶしたほうが美味いらしい。
目玉焼きは、とにかく弱火で。丸いセルクルがある人は綺麗な丸ができるので利用しよう。無くても大丈夫。
卵が半熟になりかけたら蓋をして1分放置。これで綺麗な目玉焼きができる。
目玉焼きのあとは刻んだニンニクをオリーブオイルで炒める。最初は強火で、油が沸騰してシュワシュワのシュワーバーになったら極弱火に。オイルにニンニクを香りを移すことが目的なので超弱火でじっくり。
パスタは茹で上がる3分前になったら、茹で汁を100ccほどフライパンに移してパスタを茹でる。これがマルコ流。パスタが茹で汁を吸収して旨味が増す。
パスタを茹でたら火を止める。火を止めないと卵がスクランブルエッグに化けてしまうので注意。全卵をはって混ぜ混ぜ。魔法陣グルグル級にグルグル混ぜる。
こんな感じで全体に卵が混ざったら皿に瞬間移動する。
お皿に盛ったら目玉焼きを乗せて、大量のパルミジャーノを降らせる。旨味はニンニクと卵とチーズだけ。なのに最強パスタ。これがパスタの不思議。ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)万歳。
月見ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の食材
電子レンジのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
電子レンジで作るポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)。ただし、美味しくするためにフライパンも使う。茹で汁がもったいない、パスタ鍋を洗うのが面倒くさい方へ。
電子レンジのポヴェレッロの材料
- バリラ1.4mm:100g
- ニンニク:2片
- 顆粒コンソメ:小さじ2
- 全卵:2個
- グラナ・パダーノ:適量
- ブロックベーコン:30g(無くて可)
- 水:250cc
パスタは何でも良い。早いので1.4mmがおすすめ。塩を3つまみしておく。顆粒コンソメはウェイパーや鳥ガラスープなど他の出しの素でもOK。ブロックベーコンは冷蔵庫に余っていただけで、無くてOK。耐熱容器に入らなかったらパスタを半分にバキッと折って入れる。
電子レンジのポヴェレッロのレシピ
- ニンニクを粗みじん切り
- にんにく、ベーコンを炒める
- 全卵1個をグチャグチャに混ぜる
- 水、コンソメを沸かして出汁を作る
- 耐熱容器にパスタ、塩、出汁を入れる
- 600Wで7分間(プラス3分)レンチン
- その間に目玉焼きを作っておく
- レンチンしたパスタにチーズを削る
- 皿に盛って目玉焼きを乗せる
- オリーブオイル、チーズを削って完成
ニンニクはみじん切り、ベーコンはテキトーに切る。
オリーブオイルを引いてニンニク、ベーコンを炒める。最初は強火、オイルが沸騰したら弱火でじっくり色気を出す。
ベーコンに焼き色がついてニンニクの色気がフワッと立ったら全裸監督の卵をはってグチャグチャに混ぜる。スクランブルエッグみたいになってもOK。
水250cc、コンソメ小さじ2を入れて沸かす。
パスタを入れた耐熱容器に出汁を入れる。パスタ用の耐熱容器がなければグラップラー刃牙っと半分に追ってパスタを入れる。電子レンジで600w、プラス3分でレンチン。バリラの1.4mmであれば5分茹でなので7分。
その間に先ほどのフライパンで目玉焼きを作っておく。オイルを熱してから弱火で2分。
レンチンしたパスタにチーズを削って混ぜる。水分が残っても大丈夫。超おいしい出汁なので、汁だくポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)にする。
お皿に盛って目玉焼きを乗せてチーズを削ってオリーブオイルをかける。
電子レンジのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の食材&道具
その他の貧乏人のパスタも作ってみよう
貧乏人のパスタと呼ばれるのは、チーズと卵だけではない。玉ねぎ、パン粉、長ネギなど少ない食材を使ったパスタも「貧乏人のスパゲティ」と呼ばれる。
北イタリアのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)
カチョエペペ(チーズと胡椒の貧乏人パスタ)
貧乏人の玉ねぎパスタ
パン粉(モリーカ)の貧乏パスタ
長ネギの貧乏パスタ
ナンプラーの貧乏人パスタ
茄子の貧乏人パスタ
パスタは道具にこだわるほど美味しくなる、楽しくなる、愛おしくなる
最後までご覧いただき、あリガトーニ。