昔っからレンコンが大好きだった。エジソンの名言を借りるなら「レンコンとは1%の味と99%の食感」。あらゆる食べ物の中でもトップクラスの食感の良さを誇る。それほど好きなレンコンを今までパスタにしなかったのは不覚。姿三四郎のように池に飛び込みたい気分である。
レンコン解体新書
レンコンとは蓮(はす)の花の地下の茎の部分。そう、黒澤明のデビュー作『姿三四郎』で蓮の花の池に飛び込む、あの蓮の花の茎である。
だからレンコンは「蓮根」と書く。こんな美しい花からあんなに美味しいレンコンができのも納得。旬は10月〜3月。ただし1年中おいしい。収穫量のトップはダントツで茨城県。全国の半数のシェアを占める。灰汁があるので、皮を剥いて酢水に浸けるのが一般的。そうしないと火を入れたときに紫色に変色する。個人的には気にしないので、そのままいっちゃう。味に問題はないので好みの問題。
レンコンステーキの和風パスタの材料
前置きが長くなったが、時は来た。それだけだ。パスタはなんでもいい。レンコンの量もお気に召すまま。鰹節は最悪なくてもいいが、ごま油とナンプラーのマリアージュだけは必須。好みで他の魚醤や油と組み合わせてもいいが、まずはコレを試してほしい。
レンコンステーキの和風パスタのレシピ
レンコンのステーキは鳥羽周作シェフのお姉さんが考案したレシピ。今回、勝手にパスタに和えさせて頂いた。お姉さまにお会いする機会が万が一あれば御礼を言いたい。
- レンコンを1センチ輪切り&ハーフカット
- レンコンをごま油で炒める(中火)
- 両面に焼き色がついたらナンプラー
- 茹でたパスタを和える
- お皿に盛って鰹節を降臨
レンコンはぶっとく、1センチの輪切りにし、半分にハーフカットする。変色が気になる方は酢水に浸けるとよろし。面倒くさいので吾輩はディレクターズカット。
フライパンにごま油を大さじ1引いて、レンコンを中火で炒める。時間はかかるが強火で一気に焼却してしまうとレンコンの旨味が引き出せない。中まで火が入らず、中途半端になる。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでこそ最高の和風パスタが生まれる。
レンコンの両面に焼き色がついたら火を止める。
ナンプラー大さじ2を入れて、よくレンコンと混ぜる。
茹でたパスタを乱入し、ごま油とナンプラーの出汁によく絡ませる。
お皿に盛ったら長時間、待ってもらった鰹節を降臨して完成。
レンコンステーキの和風パスタの道具
レンコンの和風ショートパスタ
蓮子とショートパスタの相性も舐めるべからず。白ワインとめっちゃ合う。
ショートパスタはなんでもいいが、レンコンの形に似ているのがロテッレ。イタリア語で「小さな車輪」。カレッティエラのためにあるショートパスタ。
レンコンはショートパスタに近づけて4等分。お好きに切っていい。
同じくごま油で炒める。
レンコンの和風ショートパスタの食材・道具
最後までご覧いただき、あリガトーニ。