カルボナーラはパスタ界のアイドルにして、最も作り方の論争を呼ぶ風雲児。漫画『美味しんぼ』第25巻の「対決!!スパゲッティ」では海原雄山と山岡士郎が全卵を使ったカルボナーラを全否定し「食べるまでもない」と斬り捨てた。果たしてカルボナーラはそんなにストライクゾーンが狭いものなのか?様々なカルボナーラを食べ尽くす。
カルボナーラの意味・由来
カルボナーラ(Carbonara)の意味はカルボナーイオ、またはカルボナリ(Carbonari)という「炭焼き職人」から来ている。なぜ炭焼き職人なのかはコナンでも迷宮入りだが、「アブルッツォ州の炭焼き職人が胡椒を作って真っ黒になった」という説や、「黒胡椒が炭焼きに見えるから」という説がある。
また、「炭焼き職人が山に仕事に行くとき、保存のきく卵やチーズ、胡椒を使って作ったパスタだから」という説もある。炭焼き職人というように、カルボナーラは野生的なもの。日本のクリーミーなイメージとは違う。それは最初のレシピで謎を明かそう。
カルボナーラの歴史・発祥
好きなパスタのランキングでは毎回1位になるカルボナーラだが歴史は浅い。発祥はローマにある「ラ・カルボナーラ(La Carbonara)」。ただし、お店側は否定している。ど直球な店名で1906年の創業。ただし、カルボナーラの誕生は1940年頃と言われている。パスタの歴史が紀元前4世紀なので、それに比べればかなりの近代パスタ。
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イタリアのパスタ協会は4月6日を「カルボナーラの日」と制定しているらしい。カルボナーラ以前は「cacio e uova(カーチョ・エ・ウォーヴァ))という全卵を使ったパスタだった。カーチョ(cacio)は「チーズ」、ウォーヴァ(uova)は卵の意味。スクランブルエッグにチーズとパスタを加えて混ぜたものがカルボナーラの原型。
新宿「らんぶる」のカルボナーラ
今でも日本でグアンチャーレやパンチェッタが入手しにくく、他の食材(ベーコンやアサリの魚介類など)で代用されることが多い。
生クリーム、全卵を否定すべからず
縦長の南北に広がるイタリアでは北と南で食文化が大きく違う。フランスに近い北イタリアに行くほどカルボナーラに乳製品を使う飲食店が多くなる。生クリームや牛乳を否定するのは南イタリアに多い。
嫌いな日本語のひとつに「本場」があるが、パスタの中で最もこの枕詞がつくのがカルボナーラ。石を投げれば「本場のカルボナーラ」にあたる。そもそも本場ってなんだ?じゃあ「本場の味噌汁」ってどんなの?日本でも作り方やどんな具を使うかは家庭によって異なり、あらゆる料理に「〜すべき」の「べき論」は不要。
食べる人が美味しいと思うものが正解であり正義。料理は作る人ではなく食べる人が主役。辛いものが苦手な人にはマイルドに味付けし、酸っぱいものが好きな人には酸味をプラスする。こだわりを貫くのは自分で食べるとき。
クリーム無し:卵とチーズの濃厚さ
生クリーム:生クリームのおいしさがプラス
牛乳:ミルキーでマイルドな味わい
カルボナーラで本場論争を呼ぶのが「生クリームを使うか」「卵は卵黄か全卵か」。生クリームを使えば味がまろやかになり、卵やチーズの暴力を緩和してくれるから使おうじゃないか。
生クリームや牛乳は凝固防止剤
生クリームや牛乳は食感以外にも凝固防止の役割があり、最後に火を入れたときに炒り卵になりにくい。卵も同じで、卵黄ではなく全卵にすると火が入りやすいので炒り卵になる可能性がある。トゥルットゥルのカルボナーラがよければ卵黄に生クリームや牛乳などを足すのがよし。
洋麺屋 五右衛門は究極にクリーミー
洋麺屋 五右衛門の『カマンベールとカリカリベーコンのカルボナーラ』はスープパスタかよ!ってくらいクリーミー。炭火職人感ゼロ。こういうカルボナーラもある。
カルボナーラに使われるチーズ
カルボナーラに合うチーズは何か?答えは君の中にある。好きなもので良い。ローマでは地元のチーズであるペコリーノ・ロマーノを使う。カルボナーラの生まれ故郷にリスペクトを捧げるならペコリーノ。ただし、クセがあり塩味が強いので苦手なジャパニーズもいる。その場合は、パルミジャーノかグラナ・パダーノ、他のチーズでもいい。ローマにある本家「カルボナーラ」ではパルミジャーノとペコリーノを半々にブレンドしている。
NGは粉チーズ 。好きな人には申し訳ないが生臭い。チーズの風味がショボい。シェフROPIAさんの検証動画では、カルボーラで失敗する最大要因が粉チーズ。
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火が入るとすぐに固まってしまう。だから粉チーズは控えておいて別の機会で。ちゃんとしたチーズを使って削って欲しい。
カルボナーラを美味しく作るコツ
卵白は使わない
水を少量加える
豚の脂で旨味を引き出す
塩をしっかり効かせる
「美味しい」の定義は人によって違うし、ボソボソのカルボナーラが好きな人もいる。カルボナーラは様々なタイプがあるが、ここではクリーミーなカルボナーラを「美味しい」の定義にする。
卵白は使わない
卵白を入れることで卵黄の旨味が落ちマイルドになる。さらに、卵黄と卵白では固まる温度が違うので、固まりやすくボソボソになってしまう。卵黄は約65℃で固まり始めるが、卵白は約60℃で固まり始める。卵黄だけにすることで卵が固まりにくくなるのでクリーミーなカルボナーラができる。
水(不純物)を少量加える
クリーミーなカルボナーラにするには卵液に不純物を入れて凝固防止剤にする。生クリームがや牛乳でも良いが、乳製品の味が加わるため、本来のカルボナーラの旨味であるチーズ、卵、豚肉の旨味が薄まる。まずは水を少量加えて試してみよう。
豚の脂で旨味を引き出す
ラーメンの命が出汁であるように、カルボナーラの命は「豚の脂」。カルボナーラは炭焼き職人パスタの名のとおり、黒胡椒を効かせるワイルドな食べもの。クリーミーなだけのカルボナーラでは胡椒のパンチに負け、旨味が足りない。カルボナーラは豚肉の脂を出汁にする。イメージは、「豚骨ラーメン」 。豚肉の出汁に、チーズや卵などが加わって美味しいソースが完成する。なので低温でしっかり豚肉の脂を引き出す。
脂身が多いパンチェッタやグアンチャーレがない場合はベーコン、もしくは豚バラ肉に塩を振って冷蔵庫で40分ほど寝かせておくのもいい。
塩をしっかり効かせる
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塩を効かせるのは、どのパスタにも共通する勝利の方程式だが、カルボナーラも塩はしっかり効かせる。麺や他の具材の風味や旨味に負けてしまう。イタリアで塩味が効いたペコリーノ・ロマーノを使うのはそのためである。具材に塩を効かせるのはもちろん、パスタもしっかり塩を効かせたアルデンテで茹でよう。
【おまけ】火入れを恐れないで
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カルボナーラは仕上げの火入れが難しく、最後はボウルで卵とかき混ぜる方法もある。ボウルを使うレシピは小林幸司シェフも推奨している。けど、カルボナーラもやっぱり熱々が美味い。火が入りすぎて卵がダマになってしまうリスクがあるが、それでも火を入れてほしい。日高良美シェフもイタリア修行に渡った直後、炒り卵になってしまったカルボナーラをレストランで出された。それでも美味しかった。「火を入れることを恐れないでください」と言う。この考えが大好きだ。火を入れることを恐れるべからず。迷わずいけよ、いけばわかるさ。
基本のカルボナーラ
カルボナーラを美味しく作るコツで紹介したポイントを踏まえて実践。最もシンプルな基本のカルボナーラ。かなり濃厚なので、材料の分量は調整してほしい。まずは基本から始め、どんどん応用の航海に乗り出してほしい。
基本のカルボナーラの材料
1.9mmのパスタ:100g
卵黄:2個
グラナ・パダーノ:30〜40g
パンチェッタ:40g
水:15mlくらい
黒胡椒:たっぷり
麺はなんでもOK。ツルツルのテフロンダイスでも、ザラザラのブロンズダイスでもお好みで。チーズは予算に余裕があればパルミジャーノやペコリーノがベスト。パンチェッタはベーコンでもOK。材料のポイントは6つ。
まずは麺を太麺にすること。かなり味が濃いので1.6mmなどの細麺だとソースに負ける。1.8mm以上は欲しい。2つ目は卵白は使わず卵黄だけにする。3つ目は粉チーズは使わない。4つ目は豚肉の出汁を使う。5つ目は卵液に水を加えること。最後は黒胡椒をたっぷり効かせる。
基本のカルボナーラのレシピ
パンチェッタを弱火で炒める
卵黄とチーズ、胡椒、水を混ぜる
パンチェッタを取り出す
茹で汁を少し入れて焦げをとる
茹でたパスタと出汁を絡ませる
極弱火にして卵液を混ぜる
皿に盛ってパンチェッタを乗せる
たっぷりと胡椒をヌートバー
パンチェッタを弱火で炒める。焼くのではなくスエ(汗をかく)イメージ。サウナで蒸して脂分を引き出すことがポイント。フライパンが温まるまでは中火から強火でOK。脂分が少ない場合はオリーブオイルを援軍に加える。
パンチェッタから脂が出尽くすのに10分近くかかるので、その間に卵黄2個とチーズ30〜40g、胡椒たっぷり、水15mlを混ぜる。パスタも茹で始める。ちなみに余った卵白は白だし小さじ1を混ぜて飲む、もしくはお椀一杯のお湯に混ぜると美味しい。
こんな感じで豚肉からどんどん脂を引き出す。フライパンが少し焦げても心配無用。この焦げは旨味に変わるので。
パンチェッタから脂が出尽くしたら取り出す。残しておいてもいいが、卵液がパスタに絡みにくくなる。
茹で汁を、ほんの少し入れてフライパンの底の焦げをとる。旨味なので一滴も逃さないこと。
火を中火くらいしに、茹でたパスタと出汁を絡ませる。全体に絡むまでかき混ぜる。
火力を極弱火、もしくは火を止めて卵液を混ぜる。
ゴムヘラでゆっくり混ぜる。もし卵が固まってボソボソになりそうなら茹で汁を少し加えるといい。慌てなくて大丈夫。
火力を調整しながら、いい感じにクリーミーになったら完成。
皿に盛ってパンチェッタを乗せる。たっぷりと胡椒をヌートバー。このまま食べても美味しい。これで基本のカルボナーラの完成。
アンコールにチーズを削ってもいい。
基本のカルボナーラの道具
ローマっぽいカルボナーラ(鈴木シェフ)
日本ではカルボナーラ=クリームパスタと思っている人も多いが、ローマでは炭火職人のパスタなので野生的なパスタ。そこまでクリーミーさはなく、皿にソースが余らないレベル。ローマっぽいカルボナーラをピアットスズキの鈴木弥平シェフが紹介してくれた。スーパーで手に入る材料を使ってローマっぽいカルボナーラを再現する。
ローマっぽいカルボナーラの材料
1.9mmのパスタ:100g
卵黄:2個
グラナ・パダーノ:30〜40g
パンチェッタ:50g
黒胡椒:たっぷり
できればベーコンではなくパンチェッタを買って欲しい。スーパーで「生ベーコン」として売ってる。ベーコンはめちゃくちゃ美味しいが、イタリアではほとんど食べられず、人生で一度も食べたことがない人も多い。ローマっぽいカルボナーラを再現するには最低でもパンチェッタを使って欲しい。
ローマっぽいカルボナーラのレシピ
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パンチェッタを弱火で炒める
パンチェッタを取り出す
茹でたパスタと出汁を絡ませる
火を止めて卵黄、チーズを入れる
ゴムヘラで素早くかき混ぜる
皿に盛ってパンチェッタを乗せる
たっぷりと胡椒をヌートバー
パンチェッタを弱火で炒める。焼くのではなくスエ(汗をかく)なので弱火。サ脂分が少ない場合はオリーブオイルを加える。
パンチェッタから脂が出尽くすのに10分近くかかるので、その間にパスタを茹でてチーズを削っておくとよい。フライパンの焦げはあとで取るので気にしなくてOK。それも旨味なので。
パンチェッタから脂が出尽くしたら取り出す。残しておくと卵液がパスタに絡みにくくなる。焦げが強い場合は、ほんの少し茹で汁を入れて焦げを取る。
火を中火くらいしに、茹でたパスタと出汁を絡ませる。全体に絡むまでかき混ぜる。
火を止めて卵黄2個、削ったチーズを入れて、ゴムヘラで素早く混ぜる。
卵やチーズが固まってしまったら茹で汁を足して伸ばす。卵液が完全に麺に絡むまで混ぜる。
皿に盛ってパンチェッタを乗せる。たっぷりと胡椒をヌートバーして完成。
基本のカルボナーラの道具
ローマ伝統のカルボナーラ
星の数より多いカルボナーラのレシピ。次に紹介するのはイタリアはローマで作られる伝統のカルボナーラ。家庭やレストランによってレシピは様々。お味噌汁の具や味噌の種類が日本でも違うのと同じ。ただし、絶対的に共通していることが1つある。
グアンチャーレが必須
チーズの種類や卵黄か全卵かは好みによって変わる。それでも欠かせないのはグアンチャーレ(豚のほほ肉)。カルボナーラはグアンチャーレの脂を出汁にするから。美味しく作るコツで説明したようにカルボナーラとは「豚骨ラーメン」 。ラーメンの命が出汁であるように、カルボナーラの命(出汁)はグアンチャーレ。この出汁に、チーズや卵などが加わって美味しいソースが完成する。グアンチャーレを使う飲食店は少ないので、ぜひ家庭で作って欲しい。カルボナーラは炭焼き職人というように野生的でワイルドバンチなパスタなのである。
伝統カルボナーラの材料
マンチーニ1.8mm:100g
卵黄:2個
ペコリーノロマーノ:25g
パルミジャーノ・レッジャーノ:25g
グアンチャーレ:30g
マリッチャの胡椒:たっぷり
パスタは太麺がおすすめ。ソースが強いので細麺だと負けてしまい麺の存在感が消える。2.4mmのスパゲットーニでも良いくらい。卵は卵黄+全卵、もしくは2つとも全卵でもOK。チーズもペコリーノのみでもOK。パルミジャーノとのハイブリッドのほうが美味しい。ただし、パルミジャーノだけで作るのはNG。ローマ人が激おこプンプン丸になるので、ローマのチーズであるペコリーノは必ず使おう。
伝統カルボナーラのレシピ
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グアンチャーレを炒める
パスタを茹ではじめる
卵黄とチーズを混ぜる
グアンチャーレを取り出す
パスタを脂と絡ませる
チーズ&卵ソースと絡ませる
皿に盛ってグアンチャーレを乗せる
たっぷりと胡椒をヌートバー
フライパンにグアンチャーレを置いて着火。強火ではなく弱火でじっくり。炒めるのではなく、汗をかかせてグアンチャーレの脂をひき出す。
脂が少なければ少量のオリーブオイルを足してOK。多少の汗(脂)が出てきたらパスタを茹ではじめる。
その隙に卵黄の上にペコリーノとパルミジャーノの大雪を降らせる。
混ぜるときに水分が足りなければ、水を入れるか茹で汁を加えるとクリーミーになりやすい。チーズと卵がフュージョンしたら胡椒をたっぷり入れる。胡椒が苦手な方は無しでもOK。
再びよく混ぜて、美味しいソースを作る。チーズ&ソース、修二と彰の青春アミーゴ。これで戦闘準備OK。
グアンチャーレから脂が出切ってカリカリ梅みたいになってきたら取り出す。面倒くさい人はそのまま放置プレーでもOK。ただし、取り出したほうがパスタとソースを絡めやすい。
茹でたパスタをグアンチャーレの脂とよく絡める。水は切らなくてOK。茹で汁が入ったほうが、このあとが楽。
グアンチャーレの脂と絡めたら火を止める。それからチーズ&卵の青春アミーゴを混ぜる。火を点けたままだとソースに熱が入って炒り卵になってしまうので注意。ボサボサのカルボナーラができてしまう。
クリーミーな感じになるように絡める。水分が足りなければ茹で汁で援護射撃。
お皿に盛ってグアンチャーレを乗せる。そしてフィニッシュホールドは黒胡椒を20ヌートバーくらいする。もっと多くてもOK。華麗なるカルボナーラ協奏曲。これにて閉幕。アンコールしたくなる美味しさ🎶
↓伝統カルボナーラの食材↓
ミシュラン店のカルボナーラ
最高のカルボナーラを求めるストリートファイターIIのリュウのような人におすすめは、ミシュランの星付きレストランで出している最強カルボナーラ。食材を揃えるのに労を要するが、「俺より強い奴に会いに行く」リュウを見習って作って欲しい。
ミシュラン店のカルボナーラの材料
ヴォイエロ1.9mm:100g
生クリーム:小さじ2
卵黄:2個
ペコリーノロマーノ:30g
グアンチャーレ:30g
マリッチャのコショウ:たっぷり
白トリュフオイル:小さじ2
青森県産のニンニク:1片
ペペロンチーノと並ぶパスタ界のスターだからこそ食材にこだわりたい。パスタは1.9mmの太さ。1.8mmからいわゆる「スパゲティ」に入る。イタリアではスタンダードらしいが、日本では太麺と呼ばれることが多い。 ナポリ生まれのヴォイエロは、オリジナル小麦〝アウレオ種〟を使いタンパク質が14.5%と非常に高いらしい(よくわらん)。水色の爽やかなパッケージと、名前がカッコいいので使っている。写真はグアンチャーレを仕入れたが普段はパンチェッタ。スーパーのベーコンでも良い。卵は卵黄2個。そして白トリュフオイルのフィニッシュホールド。「カルボナーラのために白トリュフオイルなんか買うかい!」と思った方は待ってほしい。これがないとカルボナーラは完成しない。普通のサイヤ人とスーパーサイヤ人ほどの違いがある。そしてカルボナーラの「炭焼き職人」はコショウのことなので、コショウにもこだわってほしい。1回買えば、1年以上もつので心配無用。
ミシュラン店のカルボナーラのレシピ
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ニンニクを粗みじん切りにする
ボウルにソースの材料を混ぜ合わせる
スパゲッティは1分短くゆでる
ゆで汁80mlを取りザルにあげる
ニンニク、グアンチャーレを強火で炒める
パスタができる直前に、ゆで汁を加える
スパゲッティを加えて混ぜ、2を加える
中火で混ぜて胡椒をかける
材料が違うだけで先ほど紹介した伝統カルボナーラと手順は同じなので詳細は割愛。レシピの基本は鳥羽周作シェフ。お店の秘伝レシピを公開してくれた。普通はできない。こんな素晴らしい料理人がいるから、このブログは存在する。しかし、真似するだけではプロを越えられない。ニンニク・マッドネスよろしく、グアンチャーレをニンニクで炒める。これだけでプロに勝てる。カルボナーラは10人以上の料理人のレシピを作ったが、この作り方に栄冠は輝いた。
ミシュラン店のカルボナーラの食材
ボウルのカルボナーラ(小林幸司の世界)
続いて紹介するのは敬愛する小林幸司シェフの作り方。フライパンで熱を入れてどうしても炒り卵になってしまうのがイヤな方におすすめ。熱を通さずボウルの上で作れるから技術いらず。小倉シェフのように、舌が焼き切れるかと思うほど熱々のカルボナーラが食べたい人には向かないが、ぜひ小林幸司シェフのレシピも試して欲しい。ローマでもこの作り方が多いとか。
ボウルを使ったカルボナーラの材料
ヴォイエロ1.9mm:100g
全卵:1個
ゴーダチーズ:20g
パンチェッタ:30g
マリッチャのコショウ:たっぷり
白トリュフオイル:小さじ2
鳥羽シェフのレシピに比べれば、随分と少なくなった。卵黄ではなく、全卵でいいのも手間が省ける。小林幸司シェフはグアンチャーレ推しだが日本で手に入らないので、パンチェッタでもOK。ベーコンでも良いが、カルボナーラはパンチェッタのほうが良い。チーズはペコリーノ・ロマーノを使いたいが、近所のスーパーでずっと欠品中。一度この機会にゴーダチーズで試してみた。生クリームは使わない。
クセがまったくないゴーダチーズ
ゴーダチーズはエダムチーズと並ぶオランダの代表的なチーズ。名前はロッテルダム近郊の町ゴーダで作られたことが由来で、オランダでのチーズ生産量の60 %を占める。牛乳から作られ、味がマイルド。クセがないので超チーズマニアには物足りないが、大衆的な味。セミハードでや少し柔らかいので削りやすくはない。クセが強すぎないカルボナーラを好む人におすすめ。
【超重要】白トリュフオイル
小林幸司シェフのYouTubeが閉じてしまったあと、いろんな人がレシピを再現した動画やブログをアップしているが全員、間違っている。小林シェフェは必ず最後に白トリュフオイルを回しかける。オイル自体が美味しいことはもちろん、白トリュフオイルは香りが強いので、その香りとともにコショウやチーズなどの匂いが一緒に舞い上がるからである。小林幸司シェフのレシピを再現したければ、白トリュフオイルは必須。
ボウルを使ったカルボナーラのレシピ
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パンチェッタを強火で炒める
カリカリにして脂ができるまで炒める
ボウルに全卵、チーズを削って混ぜる
パンチェッタと脂をボウルに入れて放置
茹でたパスタをボウルに入れる
湯気がおさまるまで放置する(数十秒)
魔法陣グルグルでかき混ぜる
お皿に盛りコショウをかける
白トリュフオイルを回しかける
小林シェフのYouTube動画は消えてしまったので、近いのがファビオさんの作り方。ファビオさんはニンニクを使われているので、お好みで。ボウルを使ったカルボナーラは失敗が少ないと言われるが、より美味しくするためにポイントが2つある。
チーズは大きめに削る
まずボウルに削るチーズは大きめにすること。細かいチーズにすると少し風味が失われる。パスタの熱で溶けてフュージョンするとき、大きめのほうがチーズの旨味が乗る。
パスタの蓋をつくる
茹で上がったパスタをボウルに入れたら、すぐに混ぜないこと。蓋をして熱を卵やチーズに伝える。湯気が少なくなってから魔法陣グルグルでかき混ぜる。そうすれば、トロトロのカルボナーラができる。胡椒はたっぷり20カリカリ以上するべし。
↓ボウルを使ったカルボナーラ食材↓↓
にんにくマシマシ二郎系カルボナーラ
日本ではカルボナーラにニンニクを入れるか不毛な争いをするが、ローマではニンニクを効かせたカルボナーラは珍しくないらしい。だったらニンニク・マッドネスの日本代表として、ニンニクがガツンとドカンとバチンと効いたラーメン二郎も驚愕するニンニク・カルボナーラを作ろうではないか。
にんにく二郎系カルボナーラの材料
リングイネ:100g
ニンニク:2片
ベーコン:40g
全卵:1個
粉チーズ:20g
黒胡椒:たっぷり
イタリアンパセリ:少量
考案した堀江純一郎シェフはニンニクを1片にしたが、遠慮は罪悪。ニンニク・マッドネスなら最低2片は使いたい。ただし、ニンニクが強烈に乗るので、パスタは太麺が必須。2.0mm以上のパスタにしてもいいけど、圧倒的かつ必然的にリングイネがおすすめ。フェットチーネでは幅が広すぎ。ブカティーニではニンニクと絡みづらいので少し平たいリングイネがいい。スーパーで買えるものならディチェコがおすすめ。
重要な材料はイタリアンパセリ。カルボナーラにイタパセを入れるのは初めてだけど、暴力的なニンニクの覇気を緩和してくれる。彩にもなるので、イタパセは絶対。料理に絶対はないが、このカルボナーラには絶対がある。
にんにく二郎系カルボナーラの作り方
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ベーコンを1cm幅に切る
ニンニク1片、イタパセをみじん切りにする
フライパンでベーコンを弱火で加熱する
パスタを茹で、ゆで汁を120ml取っておく
ベーコンに焼き色が付いたら火を止める
茹で汁を90ml入れる
ボウルに全卵を入れよくかき混ぜる
卵にニンニク1片をすりおろして加える
ボウルにゆで汁を30ml加えて混ぜる
茹で上がったパスタをフライパンに投下
弱火で加熱しながら混ぜる
削ったチーズ、卵液を加えて混ぜる
お皿に盛り、イタパセ、黒胡椒を回しかける
ニンニクをみじん切り、すりおろしに分けるハイキックとアッパーカット。ニンニク・マッドネス以外はKO負け必至。ニンニク・カルボナーラのポイントは3つ。
卵はムラができないように完璧にかき混ぜること。ホイッパーを使うべし。
次にニンニクは必ずすりおろすこと。口臭に怖気づいてみじん切りに逃げるなど言語道断。二郎系カルボナーラどころか、家系カルボナーラが関の山。
ベーコンに茹で汁を加えるときは、アルミパンにこびりついた焦げを木ベラやゴムヘラでこそぎ取って、茹で汁に染み込ませること。ベーコンの旨味を逃してはならない。
ニンニクが強烈なので、味変ドリックスで美味しいオリーブオイルを回しかける。旨味を消さずにマイルドにしてくれる。にんにく二郎系カルボナーラの勝利宣言。
↓↓にんにく二郎系カルボナーラの食材↓↓
ワンパン牛乳カルボナーラ
食材はご近所のスーパーで手に入るものばかり。カルボナーラのハードルをグッと下げる。パスタ鍋もいらないワンパンのリゾッタータ(フライパンでパスタを茹でる) こんなん食卓に出したらモテて仕方ない、、はず。
ワンパン牛乳カルボナーラの食材・材料
ガロファロ1.5mm:100g
卵黄:1個
チーズ(なんでもOK):20g
ブロックベーコン:40g
グリコの牛乳:50ml(大さじ2)
コンソメ:小さじ1
マリッチャのコショウ:たっぷり
白トリュフオイル:ひと回し(なくてもOK)
リゾッターで煮るのでパスタは細麺。バリラの1.4mmでもいいが、クリームがパスタに絡むようにガロファロの1.5mmがおすすめ。生クリームは牛乳で代用。鳥羽シェフは生クリームを使ったが、水で薄めていたので牛乳でOK。濃いめのミルクを使おう。できれば白トリュフオイルは使って欲しい。ひと回しするだけで一気に高級感が増し、飲食店のカルボナーラに勝てる。卵を卵黄にするにはエッグセパレーター。
ワンパン牛乳カルボナーラの作り方
VIDEO
ベーコンを5mm幅の棒状にカット
黒胡椒を入れ香りが立つまで乾煎り
香りが立ったらベーコンを炒める
ベーコンに焼き色がついたら取り出す
水350cc、コンソメを入れて沸騰させる
パスタを入れて強火で6分間茹でる
卵黄、牛乳、チーズ、胡椒をボウルに入れる
パスタが茹で上がる直前にベーコンを戻す
火を止めて卵液を入れ混ぜる
弱火で卵液とパスタを絡ませる
皿に盛り黒胡椒、白トリュフオイル
最後の胡椒はたっぷり20カリカリくらいする。ベーコンは表面に軽く焼き色がつく程度。ボウルに混ぜる卵液は「ちょっとシャバシャバすぎひんか?」くらいでOK。
ワンパン(リゾッタータ)のポイントは水を入れすぎないこと。分量が多いとアルデンテが消えてしまう。水は少なめに、足りなければ少しずつ注いでいく。最後のフライパンでの火入れは弱火で。強すぎると炒り卵になってしまうので火の鳥には注意。ゴムヘラで混ぜると失敗しにくい。魔法陣グルグルでかき混ぜよう。
↓↓ワンパン牛乳カルボナーラの食材↓↓
牛乳カルボナーラ(スライスチーズ)
スライスチーズと牛乳で作るカルボナーラ。味は淡白なので塩マシマシ、チーズもマシマシがおすすめ。ワンパン、リゾッタータで作るのでお手軽。
カルボナーラ(スライスチーズ)の材料
バリラ1.6mm:100g
ハーフベーコン:40g
牛乳:50ml
ニンニク:1片
全卵:1個
スライスチーズ:2枚
黒胡椒:たっぷり
水:350cc
今回はYouTubeのレシピ通り。パスタの聖書としてはスライスチーズ4枚でもいい。それと塩を使わない控えめなので、塩魔大王としては塩をたっぷり効かせたいところ。
カルボナーラ(スライスチーズ)のレシピ
VIDEO
ニンニクみじん切り、ベーコンをスライス
全卵、牛乳、塩を入れて混ぜる
ニンニク、ベーコンを炒めて取り出す
水を沸騰させパスタを茹でる
スライスチーズをちぎって混ぜる
ベーコンとニンニクを戻す
火を止めて卵液を入れる
皿に盛って黒胡椒をヌートバー
ニンニクをみじん切り、ベーコンを細切り。レシピではニンニクはスライスだけでパンチがあったほうがいいので、みじん切り。
オリーブオイルでニンニクとベーコンを炒める。
しっかり焼き色がついたらニンニクとベーコンは避暑。このあと水350ccと塩をたっぷり入れてパスタを茹でる。写真を撮るの忘れた。
パスタを茹でている間に全卵、牛乳50ml、塩を小さじ1/4入れてチーズを割いておく。
パスタを茹でたらベーコンとニンニク、スライスチーズを投入してよく混ぜる。
卵液を入れて、しっかりかき混ぜる。火が入りすぎないように注意。
クリーミーになるまで、ひたすら混ぜる。味見して塩が足りなければ足す。
お皿に盛って、たっぷり黒胡椒をヌートバーする。オリーブオイルを回しかけても美味しい。
貧乏カルボナーラ(チーズ、生クリームなし)
もうどんどん材料を減らしてお手軽にしていこう。カルボナーラの火入れのコツさえ掴んだらチーズなしでも、その辺の洋食屋さんと同じくらいのカルボナーラが作れる。近所のまいばすけっと(ミニスーパー)の材料でプロと同じカルボナーラが作れる。
貧乏カルボナーラの材料・食材
ブカティーニ:100g
ベーコン:40g
全卵:1個
黒胡椒:お気に召すまま
チーズも生クリームもなし。本当にこれでカルボナーラになるの?カルボナーラ風じゃないの?と疑うけど、ちゃんとカルボナーラになる。パスタはブカティーニにしたが、おすすめは2.0mm以上の太麺。カルボナーラを作りすぎて飽きてきたので、あえてブカティーニにしてみただけ。
貧乏カルボナーラの作り方・レシピ
VIDEO
ベーコンをスライスにしてパスタを茹でる
ベーコンを焼き色がとつくまで焼く
フライパンに茹で汁を100c加える
ボウルに全卵を混ぜ合わせておく
茹でたパスタをフライパンに入れ汁を吸わせる
上から全卵を入れ、弱火で熱しながら混ぜる
お皿に盛って黒胡椒をカリカリして完成
工程はシンプルだけど貧乏カルボナーラにはポイントが3つある。
まず、全卵は卵白が残らないくらい魔法陣グルグルに混ぜること。完全に混ざり切らないとフライパンで熱を入れたときに、貧乏カルボナーラにムラができる。
2つ目は茹で汁を入れるときに、フライパンにこびり付いたベーコンの焦げを木ヘラでかき混ぜて茹で汁に染み込ませること。この焦げが旨味であり、貧乏カルボナーラはベーコンの脂が味の決め手。1mmたりともフライパンに残さぬようにターミネートすべし。
最後のポイントはパスタをフライパンに投入したとき、しっかりと茹で汁を数まで混ぜること。すぐに全卵を入れるとシャバシャバになってしまう。ベーコンの旨味を魔人ブウのように吸収してから溶き卵をそそぐ。材料は簡単だけど、少し技術を要するのが貧乏カルボナーラ。練習あるのみ。
↓↓貧乏カルボナーラの食材↓↓
リュウジ流カルボナーラ(虚無ボナーラ)
カルボナーラは手間がかかり、こだわるほど沼にハマる。しかし、時間がないけどチャチャっとカルボナーラを作りたいときに実はめちゃくちゃ簡単に作れてしまう。リュウジさんの虚無パスタ、名付けて虚無ボナーラ。
虚無ボナーラの材料・食材
パスタ(なんでもOK):100g
ピザチーズ:40g
卵黄:1個
コンソメ:小さじ1/2
コショウ:適当
1皿98円。騙されたと思って試してみて欲しい。パスタ鍋はいらず、ボウルとフライパンだけでOK。フライパンの中で茹でるリゾッタータ。
虚無ボナーラのレシピ・作り方
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卵、ピザチーズ、黒胡椒をボウルで混ぜる
フライパンに水350ccを沸かしコンソメ小さじ1/2、塩でパスタを茹でる
ボウルの材料を入れて終わり
最後に黒胡椒をかける
まじでコレだけ。超簡単カルボナーラ。なのに下手にこねくり回したカルボナーラより美味い。パスタの七不思議、ストレンジャー・ザン・パラダイス。
スモークチーズのカルボナーラ
スモークチーズを使うリュウジさんのワンパン・カルボナーラ。ベーコンとスモークチーズは両方とも燻製なので相性が良い。カールスモーキー石井も好きになるパスタ。
スモークチーズのカルボナーラの材料
ディチェコ1.6mm:100g
スモークチーズ:40g
全卵:1個
ベーコン:40g
にんにく:1片
水:350cc
コンソメ:小さじ1
黒コショウ:たっぷり
スモークチーズとは燻製にしたチーズのこと。おつまみで愛される。ベーコンも燻製なので旨味の相乗効果になるので買おう。その他の調味料はお好みでOK。麺はディチェコにしたがバリラなどテフロン(つるつる)がいい。
スモークチーズのカルボナーラのレシピ
VIDEO
ニンニクをみじん切り
スモークチーズを輪切り
ベーコンを短冊切り
ニンニク、ベーコンを炒める
水、塩、コンソメを入れて沸かす
パスタを茹で残り2分でチーズ入れる
火を止めて全卵を流し込む
お皿に盛って黒コショウをヌートバー
ニンニクをみじん切り、スモークチーズを輪切り、ベーコンを短冊切りにする。
ニンニク、ベーコンをオリーブオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら弱火にして香りを引き出す。ベーコン全体に焼き色がついてニンニクの香りが漂ってきたらOK。
水350cc、塩2つまみ、コンソメ小さじ1を入れて沸かす。
沸いたらパスタを茹でる。火加減は強火と中火の間。この間に卵を溶いておく。
パスタの茹で時間が残り2分になったらチーズ入れる。
火を止めて全卵を流し込む。個人的にはパンチが欲しいので、ここでコショウをたっぷり振りたいところ。
お皿に盛って黒コショウをヌートバー。これで完成。
白ワインとも相性抜群。パスタとワインの浪漫飛行。
スモークチーズのカルボナーラの道具
電子レンジで半熟カルボナーラ
リュウジさんのダブルヘッダーで行こう。今度は電子レンジで作れてしまうカルボナーラ。しかもスーパーやコンビニで必ず売っているカマンベールチーズを使う。電子レンジで作れるのでゴリラ美味いので、腰抜かすこと間違いなし。
半熟カルボナーラの材料
ヴォイエロ1.9mm:100g
カマンベールチーズ:1/2個
全卵:1個
ベーコン:40g
ニンニク:1片
オリーブオイル:小さじ2
コンソメ:小さじ2
カルピス社のバター:10g
マリッチャのコショウ:たっぷり
水:250cc
何度も書いているように、カルボナーラは太麺。最低でも1.8mm以上はあったほうがいい。ニンニクは無くてもいいけど、無いとパンチが弱いので用意したほうがいい。バターは有塩、無塩どちらでもOK。パスタの太さを変えるなら難しいのが水の量。多すぎるとシャバシャバのカルボナーラになってしまい、味が弱い。
半熟カルボナーラのレシピ
VIDEO
ベーコンは短冊、ニンニクをみじん切り
カマンベールチーズを半分カットする
耐熱容器にバターと卵以外全部ぶち込む
電子レンジで表示時間+3分 温める
全卵をよくといておく
バターと卵、コショウと絡める
皿に盛って追いヌートバー
ベーコンは短冊切り、ニンニクはみじん切り、カマンベールチーズは半分にカット。
卵とバター以外の材料を耐熱容器に全部ぶち込む。パスタ用がなければ半分に折って入れる。水に材料が浸かるよう少し混ぜる。
電子レンジで表示時間+3分加熱。ヴォイエロの1.9mmは10分茹でなので13分チンする。その間に卵をよく溶いておく。
レンチンが終わったらバターと卵とコショウを混ぜる。ボウルに移すと混ぜやすいが、面倒くさい場合は耐熱容器で混ぜてOK。
皿に盛ったら、たっぷりすぎるほど追いヌートバー(コショウ)。胡椒があるほど旨さが界王拳される。
ベーコンのカルボナーラ(ワンパン)
チャチャっとカルボナーラを作りたいときのワンパンでベーコンだけのカルボナーラを紹介。カルボナーラのレシピなんて、こんなんナンボあってもいいですからね。
ベーコンのカルボナーラの材料
ヴォイエロ1.9mm:100g
ペコリーノ・ロマーノ:20g
全卵:1個
ベーコン:40g
マリッチャのコショウ:たっぷり
水:300cc
たったこれだけ。スパゲティの太さや種類はなんでもOK。硬いことは言わない。
ベーコンのカルボナーラの作り方
VIDEO
ベーコンを短冊切り
オリーブオイルで炒める
水と塩を入れてパスタを茹でる
チーズを削って胡椒と卵と混ぜる
パスタに卵液を入れて混ぜる
お皿に盛って完成
ブロックベーコンを短冊切りにする。
フライパンに少量のオリーブオイルを引いて弱火で焼く。
焦げ目がついたらOK。水300ccと少量の塩をひとつまみ入れる。
パスタを茹でて、しばし待つ。
パスタが茹で上がるまでにチーズを削って胡椒をたっぷり入れる。
全卵を加えてよく混ぜる。
パスタがお湯を全部吸って茹で上がったら火を弱火にして卵液を混ぜる。火が強いとスクランブルエッグになるので注意。一旦、火を止めてシャバシャバになったら火を点けてもOK。
お皿に盛ったら、これでもかと胡椒をヌートバーーして完成。超簡単だけど、食材にさえこだわれば飲食店のような味が再現できる。
冷製カルボナーラ
夏に最高最強の冷製カルボナーラ。問答無用の美味しさ。参考にしたのはリュウジさん。材料も作り方も違うので本家の邪道を参考したい方は動画を。
VIDEO
冷製カルボナーラの材料
カペッリーニ:100g
ベーコン:35g
全卵:1個
にんにく:1片
白だし...大さじ1強
黒胡椒:たっぷり
スモークチーズ:3個くらい
チーズはスモークが余ってたので使ったがベストはパルミジャーノかペコリーノを削る。麺はリュウジさんは1.4mmのフェデリーニを使った。
冷製カルボナーラのレシピ
ニンニクはみじん切り
ベーコンを細切り
スモークチーズを細かく切る
ベーコン、ニンニクを炒める
卵を入れてスクランブルエッグに
ボウルで白だし、黒胡椒、チーズを混ぜる
冷蔵庫(冷凍庫)で冷やしておく
1分長く茹でたカペッリーニを冷やす
ボウルのソースと混ぜる
皿に盛ってオリーブオイル、胡椒
ニンニクはみじん切り、ベーコンを細切り、スモークチーズを細かく切る。
ベーコン、ニンニクをオリーブオイルで炒める。最初は強火、オイルが沸騰したら弱火でじっくり炒める。
ベーコン全体に焼き色がついてニンニクの香りも立ったら卵をはる。
この時点で卵をかき混ぜてスクランブルエッグにする。
ボウルに移して白だし大さじ1強、黒胡椒たっぷり、チーズを混ぜる。
冷蔵庫(冷凍庫)で冷やしておく。パスタの聖書のように独り暮らしで大きい冷蔵庫がない場合は氷水につけて冷やすと良い。まいばすけっとで100円で氷が買える。
1分長く茹でたカペッリーニを氷水で締める。ちなみにカペッリーニを茹でるときは塩をちゃんと1.5%以上入れる。塩で茹でるのはパスタが水分だけ吸収してブヨブヨにならないよう、塩も注入して筋肉質にするため。それがアルデンテ。
氷水で締めたパスタをボウルのソースと混ぜる。
皿に盛ってオリーブオイルをひと回し、胡椒をヌートバーして完成。
白ワインと超絶に合います。
冷製カルボナーラの道具
具沢山カルボナーラ
ふきのとうのカルボナーラ
春を彩る食材のフキノトウもカルボナーラと相性バツグン。春を迎えに行こう。
ふきのとうのカルボナーラの材料
マンチーニ2.2mm:100g
ふきのとう:3〜5個
ベーコン:50g
ニンニク:1片
卵黄:2個(1つは仕上げ用)
牛乳:100ml
ペコリーノ・ロマーノ:10g
ふきのとうのカルボナーラのレシピ
ふきのとうを塩茹でしてエグミをとる
しっかり水気を切って粗く削る
ニンニクはみじん切りにする
卵黄とチーズを混ぜ胡椒を30カリカリ
ベーコンを炒める
ニンニクを炒める
ふきのとうを混ぜる
茹で汁を入れてベーコンの旨味をつける
牛乳(生クリーム)を入れる
パスタを混ぜる
卵黄とチーズのソースを混ぜる
皿に盛ってチーズの大雪を降らせる
そら豆のカルボナーラ
晩春まで旬が持続する、そら豆。甘みと風味がパスタの旨味を加速させる。
そら豆のカルボナーラの食材
ガロファロのフェットチーネ:100g
そら豆:1パック
卵黄:1個
ペコリーノ・ロマーノ:20g
パンチェッタ:40g
生クリーム:30ml
マリッチャのコショウ:たっぷり
そら豆のカルボナーラの作り方
卵黄と卵白を分ける
卵黄の上にペコリーノを削る
生クリームを加えて混ぜる
フライパンでパンチェッタを炒める
脂が出たら、そら豆を炒める
茹で汁を加えパスタを混ぜる
ソースを回しかけてよく混ぜる
お皿に盛って胡椒をヌートバー
卵白のカルボナーラ
卵黄だけの料理を作って卵白が余ったとき、白出汁と混ぜて飲むと美味しいが、卵白だけでもカルボナーラができる。
卵白のカルボナーラの材料
生パスタ:120g
ベーコン:40g
卵白:1個
パルミジャーノ・レッジャーノ:20gくらい
黒胡椒:たっぷり
牛乳 or 生クリーム:50ml
卵白のカルボナーラの作り方
卵白に牛乳、チーズを混ぜる
ベーコンを適当に切る
ベーコンをオリーブオイルで炒める
パスタを茹ではじめる
茹でたパスタをベーコンの脂と混ぜる
卵白のソースを混ぜる
胡椒をたっぷりヌートバー
お皿に盛って追いヌートバー
アスパラと生ハムのカルボナーラ
ショートパスタのペンネを使ったパスタ。カルボナーラのレシピでも上位に入る美味しさ、旨味爆弾のカルボナーラ。
アスパラと生ハムのカルボナーラの材料
ペンネ:120g
生ハム:50〜70g
アスパラガス:6本
玉ねぎ:1/4個
卵黄:2個
パルミジャーノ・レッジャーノ:30g
黒胡椒:たっぷり
アスパラと生ハムのカルボナーラのレシピ
生ハム、玉ねぎをみじん切り
アスパラガスを小口切り&斜め切り
卵黄にチーズ、胡椒を混ぜる
ペンネを茹でる
生ハムをオリーブオイルで揚げる
チップになったら半分取り出す
みじん切りの玉ねぎを加える
小口に切ったアスパラガスを加える
茹で汁を50cc加える
パスタにアスパラを混ぜて1分茹でる
茹でたペンネとアスパラを混ぜる
卵黄のソースを加えて混ぜる
皿に盛って生ハムを戻す
チーズを削り胡椒をヌートバー
マッシュルームのカルボナーラ
炊き込みカルボナーラ。ブイヨンで煮詰める。カルボナーラのレシピでNo. 1級。
マッシュルームのカルボナーラの材料
ペンネ:120g
ベーコン:60g
マッシュルーム:4〜6個
生クリーム:100ml
マギーブイヨン:1個
水:320ml
卵黄:2個
パルミジャーノ・レッジャーノ:20g
黒胡椒:たっぷり
マッシュルームのカルボナーラのレシピ
マッシュルームを厚めにスライス
ベーコンをスライス
水300mlに固形のブイヨンを入れて沸かす
ペンネを入れて塩を振って蓋をして茹でる
オリーブオイルでベーコンを炒める
ベーコンから香りが出たらマッシュルームと塩
ペンネにベーコンとマッシュルームを混ぜる
生クリームを入れて混ぜる
パルミジャーノ、卵黄、胡椒を混ぜる
お皿に盛って追いチーズ、追いコショウ
お好みでオリーブオイルを回しかける
ペペロンチーノ風カルボナーラ
パスタ界の2大スター、ペペロンチーノとカルボナーラのフュージョン。
ペペロンチーノ風カルボナーラの材料
1.9mmのスパゲティ:100g
卵黄:2個
とろけるチーズ:60〜100g
ニンニク:1片
アンチョビ:1フィレ
カラブリア唐辛子:1本
黒胡椒:たっぷり
ペペロンチーノ風カルボナーラのレシピ
パスタを1分短く茹でる
チーズ、胡椒、卵黄、茹で汁を混ぜる
潰したニンニク、唐辛子を炒める
ニンニクが色づいたらアンチョビ
茹でたパスタを混ぜる
チーズソースを入れて弱火で混ぜる
皿に盛って胡椒をヌートバー
残りのチーズを散らして完成
カルボナーラ風めんたまチーズパスタ
カルボナーラ風めんたまチーズパスタの材料
バリラ1.6mm:100g
麺つゆ(3倍濃縮):30ml
卵黄:1個
生クリーム:15ml(大さじ2)
水:350cc
黒胡椒:テキトー
グラナ・パダーノ:15gくらい
水:30ml
カルボナーラ風めんたまチーズパスタのレシピ
水、麺つゆを沸かしてパスタ茹でる
水、生クリ、胡椒、卵黄、チーズ混ぜる
パスタ茹でたら火を止めて卵液を入れる
混ぜて皿に盛ってチーズを削る
フィニッシュは胡椒をヌートバー
ツナ缶カルボナーラ
ツナ缶カルボナーラの材料
ディチェコ1.6mm:100g
全卵:1個
卵黄:1個
ツナ缶:1缶
グラナ・パダーノ:20g
黒胡椒:たっぷり(50カリカリくらい)
ツナ缶カルボナーラのレシピ
材料をボウルで混ぜる
茹でたパスタと混ぜる
お皿に盛ってツナ缶(半分)、チーズを削る、胡椒をヌートバー
甘栗カルボナーラ
甘栗カルボナーラの材料
マンチーニ2.0mm:100g
甘栗むいちゃいました:70g
グラナ・パダーノ:50g
パンチェッタ:35g
卵黄:2個
黒胡椒:たっぷり
水:15ml
甘栗カルボナーラのレシピ
甘栗の半分をみじん切り
卵、チーズ、水、黒胡椒を混ぜる
パンチェッタを弱火で炒める
肉の脂で甘栗を炒める
茹で汁を加えて鍋の底の焦げをとる
茹でたパスタをソースに絡める
火を止めて卵液を和える
皿に盛って胡椒をヌートバー
チーズを削って甘栗を盛り付け
トマトカルボナーラもおすすめ
冷凍パスタとパスタソースのレトルト
日清の生パスタ(冷凍)
作るのに手間と材料が必要なカルボナーラ。買い物も料理も時間がないけど、美味しいカルボナーラを家で食べたい人は日清のもちっと生パスタ『濃厚カルボナーラ』がおすすめ。
ちゃんと胡椒のパンチが効いてクリーミー。自分で作ったものには敵わないが、下手な飲食店より美味しいカルボナーラが味わえる。プロ泣かせの逸品。
青の洞窟(レトルト)
結論から言うと、おったまげた。びっくり仰天。まあ、美味しい。青の洞窟の最高傑作。青と黄。ゴッホの世界。夜のカフェテラス、星月夜。
茹でたパスタと温めたソースを混ぜるだけ。
トゥルットゥルーのクリーミー。チーズの甘さが、ひまわりの花を咲かす。パンチが欲しい方は胡椒をヌートバー、ほりにしを足してもいい。
LA BETTOLA(落合務シェフ)
落合務シェフ監修のパスタソース。食卓を名店に変える。青の洞窟のクリーミーさにどう対抗するか。
レンジでチンするか鍋で3〜5分あたためる。ペッパーの香り。
胡椒のキレが見事。ヌートバー降臨。クリームパスタとしての美味しさなら青の洞窟が上。カルボナーラの再現度では100ゼロでラ・ベットラ。
味変ドリクス
自分で純胡椒を足すと最強の味が完成。ぜひ試してほしい。
カルボナーラの名店
カルボナーラ専門店HASEGAWA
所在地:東京都新宿区神楽坂3丁目6金井ビルB1 営業時間: 11時30分~15時00分, 17時30分~21時00分 電話: 03-3260-5747
神楽坂の急勾配を登った先の路地裏に佇む『カルボナーラ専門店HASEGAWA』 自称「カルボナーラを極めた漢」がオーナー。母親がイタリアン好きで、子どもの頃から外食したときカルボナーラの魅力に取り憑かれ、日本では無かったカルボナーラ専門店を吉祥寺にオープン。2020年に神楽坂に移転。
生クリームの代わりに和風出汁をきかせトルットゥル。日本人好みの凛として細麺。チーズと卵の旨みが交互にワンツーパンチ。ヌートバー並にペッパーのキレも抜群。前菜のサラダの存在を忘れて夢中で食べた。イケ麺にうるさい俺でも惚れてまうやろ。
パスタは道具にこだわるほど美味しくなる、楽しくなる、愛おしくなる
最後までご覧いただき、あリガトーニ。