ミートソースと並ぶ家庭パスタの代名詞がナポリタン。「今日のお昼スパゲティにするけど、ミートソースとナポリタンどっちがいい?」そんな母親の声で育ったひとも多いだろう。「たまには喫茶店のナポリタンが食べたいな」なんて小洒落たことを言えば、社会人になったと実感する。ケチャップで作る珍しいパスタ。いざトマトケチャップ皇帝。
- ナポリタンとは
- 美味しいナポリタンの作り方
- ナポリタン(木村拓哉)
- ナポリタン(銀座トラットリア)
- ナポリタン(フェルマーの料理)
- ナポリタン(王道)
- 喫茶店のナポリタン(生クリーム)
- ナポリタン(虚無リタン)
- 焦がしナポリタン(屋台)
- 恋する夜祭りナポリタン
- 麺つゆナポリタン(ワンパン)
- ナポリタン(ふつうの醤油)
- シーフードのナポリタン
- ショートパスタのピリ辛ナポリタン
- ナポリタンとのコラボパスタ
ナポリタンとは
ナポリタンの発祥は「横浜」
ナポリタンが誕生したのはイタリアではなく日本。横浜と言われている。松田優作が歌う「ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース」に登場するニューグランドホテル、もしくは洋食レストラン「センターグリル」など発祥地や誕生日は諸説ある。進駐軍の米兵がスパゲッティにトマトケチャップをかけたことがきっかけとか。ソーセージやピーマンはイタリアンで使わないので日本生まれのパスタは間違いない。
ナポリタンは別名「イタリアン」の和食
ナポリタンは誕生当初「イタリアン」と呼ばれた。大阪道頓堀の喫茶店『アメリカン』では、今でも「イタリアン」の名前で提供している。ただし、面白いのがイタリアでナポリタンは食べられない。実はスパゲティの一種だから《洋食》だと思われているが《和食》と言ってもいい。洋食と和食のハイブリッドであり、厳密に言えば《日本的な洋食》が正しい分類になる。日本的な洋食って、どっちやねん。って話。
ナポリタンの由来
ナポリタンの名前の由来は「Spaghetti a’ la Napolitaine(スパゲッティ・ア・ラ・ナポリテーヌ)」、すなわち「ナポリ風スパゲッティ」から来ている。なぜ「ナポリタン」というかは、中世のころナポリの屋台で庶民向けにトマトソースをかけたパスタが売られていたことをヒントにしたからだと言われる。今ではナポリタン専門店があるほど日本人に愛されているが、一手間かけるだけで鬼のように美味しくなる。
美味しいナポリタンの作り方
ケチャップの水分を飛ばす
ナポリタンは失敗しにくい部類に入るパスタだが、水分が多くてシャバシャバ、味が薄いという悩みがある。失敗しないポイント1つ目はケチャップにしっかり火を入れて水分を飛ばすこと。火を入れることで水分が飛び、シャバシャバを防ぐ。シェフRopiaさんが失敗しやすい原因など解説している。レシピ通りに作ってもらえば失敗しないが、有益な動画なので予習におすすめ。
「水分を飛ばして酸味を飛ばす」は間違い
ちなみにプロのシェフも勘違いしていることが「水分を飛ばして酸味を飛ばす」という説。水分を飛ばすことで酸味も一緒に成仏し甘味が残ると思われているが、これは間違い。トマトの酸味はクエン酸。水分を飛ばしてもトマトの酸味は変わらない。科学的な検証結果も出ている。水分を飛ばしても意味がないのでナポリタンで酸味が気になっている人は塩や砂糖、玉ねぎなど他の甘味や旨味を加えよう。
ベンコッティ(バリやわ)で茹でる
日本人はアルデンテ信仰が強く、猫も杓子もバリカタで茹でる。しかし、ナポリタンのような具材ゴロゴロ系パスタはベンコッティ(バリやわ)で茹でたほうが美味しい。麺がアルデンテだと具材やケチャップソースと喧嘩してしまいセッションしない。だからアルデンテは飲食店では表示時間より1分か2分多めに茹で、こだわる店は1日冷蔵庫で寝かして麺を柔らかくする。新橋のポンヌフは基本に忠実、煮込み料理かと思うくらい麺も具材も柔らかい。
ナポリタン(木村拓哉)
普通のナポリタンのレシピはクラシルに任せて最高峰、若者のすべてのナポリタン。木村拓哉がYouTubeで披露した。グランメゾン東京・尾花夏樹が考案した「オバナポ」。水で締めた麺をオーロラソースでマリネ、焦がしケチャップと絡める。最後は炙りモッツァレラを乗せてチーズを削る。材料も工程も多いが、自分へのご褒美、特別な記念日、ロングバケーションに作って欲しい。
ナポリタン(木村拓哉)の材料
- パスタ:100g
- ウインナー:3個
- 玉ねぎ:1/4個
- ピーマン:1個
- ニンニク:1/2片
- カラブリア唐辛子:1本
- トマトケチャップ:大さじ1+4
- 白ワインビネガー:大さじ1
- マヨネーズ:大さじ1
- 砂糖(オリゴ糖):小さじ2
- モッツァレラチーズ:1個
- グラナ・パダーノ:仕上げ
- 黒胡椒:仕上げ
- タバスコ:少々
パスタは太麺がおすすめ。ソースが強いので太いほうがソースに負けない。細麺しかない場合でも大丈夫。絶対に外せないのはモッツァレラチーズ。ナポリタン=目玉焼きは昭和と平成の遺産。令和はモッツァレラ。さすがキムタク。食戟のキムタク。白ワインビネガーを入れることで超絶上品と個性が出てお店感が増すが、酸味が苦手な人、お子さんと一緒に食べる人は、ビネガーと砂糖を除外してケチャップとマヨネーズだけのオーロラソースでもOK。甘味があって美味しい。
ナポリタン(木村拓哉)のレシピ
- パスタを2分長く茹で水で締める
- マヨ、ケチャ、ガービネでマリネ
- モッツァレラチーズをスライス
- ウインナーを斜め切り
- 玉ねぎをスライスする
- ピーマンを輪切り
- ニンニク、唐辛子を炒める
- 玉ねぎを入れて塩を2つまみ
- ピーマン、ウインナーを入れる
- 具材を避けてケチャップを炒める
- 焦がしケチャップにパスタと具を入れる
- 砂糖を入れて酸味を抑える
- モッツァレラチーズを軽く炙る
- 皿に盛ってモッツァレラ、胡椒をヌートバー
- チーズを削ってオバナポ完成
工程は多いが、その先に、あすなろ白書が待っている。プライドの見せ所。ビューティフルライフを送りたかったら武士の一分にかけて作ろう。
最初に2分多めに茹でたパスタに白ワインビネガー大さじ1、マヨネーズ大さじ1、ケチャップ大さじ1を混ぜる。マヨネーズと白ワインビネガーでマリネすることでイタリアンっぽい味に変身する。木村拓哉はここにタバスコ、ガーリックオイルも加える。
木村拓哉は先にソースを混ぜて作っておき、その上にパスタを混ぜた。
どちらでもOK。ちなみにプロの飲食店は1日冷蔵庫で寝かせる店もある。そうなれば超本格的。
モッツァレラチーズをスライス。1個でも2個でお気に召すまま。ここから高村刃物の包丁ショー。木村拓哉がグランメゾン東京でもプライベートでも使っているメーカー。今回のナポリタンも高村3兄弟が試食した。まずは牛刀。
玉ねぎはスライス。ピーマンは輪切り。これは高村刃物の三徳包丁。
ニンニクは細かくみじん切り。ウインナーは斜め切り。高村刃物のペティナイフ。
ニンニク、カラブリア唐辛子をオリーブオイルで炒める。サラダ油でもOK。最初は強火、沸騰したら極弱火。これぞ若者のすべて。
ニンニクの香りが立ったら玉ねぎを炒める。火力は弱火。塩を2つまみ振って、しっかり炒める。俺たちに明日はあるから。
しんなりするまで玉ねぎを炒めたらピーマン、ウインナーを入れる。木村拓哉はかなりしっかり炒める。ナポリタンは軽く火を通すだけでもいいのでお好み。
具材を炒めたら、一旦バットなどに避難し、ケチャップを大さじ4入れて水分が飛び切ってペースト状になるまで炒める。
ケチャップの水分が飛んだら具材、パスタを入れて炒める。人生は上々だ。
水分が足りなければナポリタンのHEROである茹で汁を足してよく絡める。アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン。
砂糖を小さじ2入れる。木村拓哉は砂糖を使わないことで有名なのでオリゴ糖を使っていた。どっちゃでもOK。ビネガー教の人は砂糖なしでもいい。
ここからがポイント。まずはパスタを皿に盛る。南極大陸、華麗なる一族。
ガスコンロでモッツァレラチーズを炙ってトロけたらパスタの上へ。木村拓哉はガスバーナーを使ってパスタごと炙り、焦がしナポリタンにしていた。IHしかない人はモッツァレラをそのまま乗せるだけでもOK。もしくはフライパンでほんの軽く炒める。そのあと胡椒をヌートバーしてチーズを空から降る一億の星して完成。BGばりに誤差なし。
ナポリタンとモッツァレラチーズの相性が月の恋人すぎるので2個にしてもOK。空から降る一億の星。特別で最高なナポリタンの完成。中学の家庭科の義務教育にしてほしい教場。未来への10カウント。GOOD LUCK!!
ナポリタン(銀座トラットリア)
ナポリタンの概念を変えてほしいので、続いても超上品なレシピ。銀座のトラットリア(イタリアン)のレシピ。日本のナポリタンではなく、かなりイタリアに寄せている。マジでビビるので挑戦して欲しい。
ナポリタン(銀座)の材料
- ヴォイエロの1.9mm:100g
- ケチャップ:70g
- ウスターソース:大さじ1
- ホールトマト:1/2缶(200g)
- 玉ねぎ 1/2個
- ソーセージ:5本
- マッシュルーム:2個
- ピーマン:1個
- カルピス社のバター:10g
- チーズ:お好みで
パスタは太麺がおすすめ。ソースや具の味が強いので細麺だと負けてしまい、パスタの存在感が消える。バターは有塩、無塩のどちらでもOK。食材に関しては、どれも欠かさず使ってほしい。1つでも欠けると旨味が消える。かなり炒める工程が多いので、アルミパンだと焦げる。テフロンパンか、Ballarini トリノがおすすめ。
ナポリタン(銀座)のレシピ
- 材料をカットしておく
- ケチャップのソースを作る
- 玉ねぎを炒める
- ソーセージを炒める
- ピーマン、マッシュルーム炒める
- 具材を避けておく
- パスタを茹ではじめる
- ケチャップソースを炒める
- 具材をソースに混ぜる
- 茹でたパスタを加える
- バターを絡ませる
- 皿に盛ってお好みでチーズ
材料カットは玉ねぎは薄切り、ソーセージは斜め切り、ピーマンは細切り、マッシュルームはスライスに切る。
トマトケチャップにトマト缶1/2、ウスターソース大さじ1を入れて混ぜる。旨味爆弾のソースができる。これで勝確。これぞトマトケチャップ皇帝。
フライパンにオリーブオイルを引いて(大さじ1くらい)、玉ねぎから炒める。これ重要。軽くまじない代わりの塩を一振り。
玉ねぎが炒まってきて、しんなりしたらソーセージを投入。
玉ねぎ、ソーセージの次がピーマン、マッシュルームを炒める。
しっかり炒めたらバットに避ける。いや焦げてるんやん!って思うかもしれないけど、これくらいで十分。火を恐れない。ここからパスタを茹でる。
具材をよけて、トマトケチャップ皇帝を中火で炒めて水分を飛ばす。
こんくらい水分を飛ばす。ここまで7分くらいかかる。
水分が飛んだら、具材を戻して炒める。しっかり味を染み込ませる。ソースの旨味と具材の旨味をフュージョンする。
茹で上がったパスタを入れて、混ぜる。バター10gも入れるとコクが最強。
チーズはいらん。チーズが欲しい方は削ってOK。ナポリタンの固定概念を変える。
↓ナポリタン(銀座トラットリア)の食材↓
ナポリタン(フェルマーの料理)
初めてナポリタンの底力を思い知らされたのが料理漫画『フェルマーの料理』のレシピ。材料や作り方は凝っているけど、その先に最高のグルメの世界が待っている。
ナポリタン(フェルマー料理)の材料
- マンチーニのパスタ2.2mm:100g
- 玉ねぎ:1/4
- ウインナー:4〜5本
- ピーマン:1個
- ケチャップ:大さじ4
- 白ワインビネガー:小さじ2
- マヨネーズ:大さじ1
- 牛乳:100ml
- ウスターソース:大さじ1
- パルミジャーノレッジャーノ:適量
材料や作り方のベースは漫画『フェルマーの料理』を参考。数学的思考でレシピを考えることで、一味も二味も違う究極と呼べるナポリタンになる。ただし、かなりアレンジを加えている。オリジナル要素として、小さじ1杯ほどのウスターソースを加える。そこに牛乳を加えると上品まろやかな貴族のパスタに変わる。これぞパスタの魔法。
ナポリタン(フェルマー料理)のレシピ
- パスタを+2分で茹でる!
- 白ワインビネガー、マヨネーズと和える
- 玉ねぎ、ピーマン、ソーセージをスライス
- 玉ねぎを油を引かず炒める
- 玉ねぎが色づいたらウインナーを投入
- ソーセージの油でピーマンを炒める
- 具材を端によける(もしくは取り除く)
- ケチャップを炒める(具と混ぜない!)
- 牛乳、ウスターソースを加える
- 寝かせておいたパスタと絡める
- 皿に盛ってパルミジャーノの雪を降らせる
どうでしょう、この面倒くさそうな工程。だからこそ美味しさが3倍になる。材料や作り方は違うが、参考は料理人ジョージさん。ジョージさんはパスタを2分長く茹でて冷水で締めることでパスタに張りを出した。冬は厳しいができる人はおすすめ。
ジョージさんの真似をしたパスタも作ってみた。味は好みなので両方作って欲しい。この作り方、フライパンが焦げついてしまうのが練習を要するところ。アルミパンでは火加減を誤ると真っ黒になってしまうので、今ではバッラリーニのトリノを使っている。
手間をかけるのに焦げつく。まるで恋愛ではないか。恋するナポリタン。Here we Go!
最初にパスタを茹でておく。2分多めに茹でたパスタに白ワインビネガー小さじ2、マヨネーズ大さじ1を混ぜて寝かせておく。マヨネーズと白ワインビネガーでマリネすることでイタリアンっぽい味に変身。プロの飲食店は1日冷蔵庫に入れる店もある。
パスタを茹でている間に食材を切っておく。ピーマンは縦にざく切り。種も捨てなくていい。美味しいので。気になる方は捨ててください。
玉ねぎも食感が欲しいので大きめにざっくりスライス。
ソーセージも斜めにざっくりスライス。歴史は繰り返す。
油を引かずに玉ねぎを炒める。早く水分が飛ぶように塩をひとつまみ。玉ねぎに焼き色をつけることでメイラード反応を引き起こす。タンパク質やアミノ酸が褐色することで、これだけで美味しく聴こえてしまう。料理は錯覚の美学。
玉ねぎがしんなりして焼き色がついてきたらソーセージの出番。
ソーセージに焼き色がついて油が出てきたら、その油でピーマンを炒める。
ピーマンに火が通って焼き色がついたら端っこに避けてトマトケチャップ大さじ3.5を入れて水分を飛ばす。このとき具材につかないように注意。フライパンのスペースが狭かったら具材はバットなどに避けよう。
ケチャップの水分が飛んでペースト状になってきたらOK。焦がしケチャップを作る。
焦がしケチャップと具材をよく混ぜる。このとき水分がなくてOK。
牛乳100ml、ウスターソース小さじ1を混ぜる。
よく混ぜる。もしソースが足りなければ茹で汁を足す。茹で汁はそれだけで美味しい出汁なのでナポリタンの味を損ねない。
モッチモチのパスタを入れてよく混ぜる。ここでも水分が足りなければ茹で汁で援護射撃。
お皿に盛り付けて完成。時間と練習をかけた先に、パスタの概念をくつがえす感動が待っている。たかがナポリタン、されどナポリタン。手間と工夫を大事にする大和魂を見せつけてほしい。
お好みでチーズを削ろう。味変ドリクスで後からプラスしてもOK。
味変ドリクスPART2(山口百恵的な)でおすすめは生卵。パスタがトゥルットゥルーの中川翔子に変身する。
ナポリタン(王道)
いや、ちゃうねん。イタリアに寄せんといて欲しいねん。シンプルなケチャップのナポリタンが食べたいねん。そんな方にはリュウジさんの王道のレシピを再現。かつて介護施設のキッチンで働いていたとき、おじいちゃん、おばあちゃんから一番人気だったメニューがこのナポリタンだった。最も大なのは具材を炒める順番とタイミング。
ナポリタン(王道)の材料
- ヴォイエロの1.9mm:100g
- マッシュルーム:2個
- ウインナー:3本
- 玉ねぎ:1/4個
- ピーマン:1個
- ケチャップ:大さじ4
- カルピス社のバター:10g
- チーズ:お気に召すまま
材料は銀座のトラットリアと同じ。ナポリタンの王道まっしぐら。あえて少なめにしているが、分量はもっと増やしてもいい。マッシュルームは他のキノコでもいい。グアニル酸という旨味成分がナポリタンと合うので基本はマッシュルーム。
ナポリタン(王道)の作り方
- ウインナーを炒める
- 玉ねぎを軽く炒める
- パスタを茹ではじめる
- ケチャップを煮詰めていく
- マッシュルームを入れる
- ピーマンを入れる
- バターを入れる
- 茹でたパスタを入れる
- 皿に盛ってチーズをかける
食材カット。ウインナーは細めに斜め切り。どの食材も肉厚にせず、薄めにきる。
オリーブオイルを引いてウインナーを炒める。しっかり焦げ目をつけて旨味を引き出す。手際の良い方はこの時点でパスタを茹ではじめる。
玉ねぎはしんなりする程度でOK。あまり焦がさない。
ケチャップ大さじ4を弱火で煮詰める。火を強めると跳ねるので注意。この辺でパスタを茹で始めてもOK。
すぐにマッシュルームを入れる。全体にケチャップを絡ませていく。ある程度、煮詰めたら火を止めてパスタが茹で上がるのを待つ。
パスタが茹で上がる直前でピーマンを入れる。ここ重要。ピーマンのシャキシャキを残す。あまり火を入れすぎない。
同時くらいにバターも入れる。
茹で上がったパスタを入れる。よく混ぜる。
お皿に盛ってチーズを削れば完成🎶
↓ナポリタン(王道)の食材↓
喫茶店のナポリタン(生クリーム)
ナポリタンを作るなら、喫茶店の味を再現したいと思うのは人情。いろいろ試してみたけど家では難しいと悩んでいたら、実は簡単に完コピできてしまう。ポイントは生クリームを使うこと、具材はあっさり炒めること。早速いってみよう。
喫茶店ナポリタン(生クリーム)材料
- ガロファロの1.7mm:100g
- 生クリーム:大さじ1
- マッシュルーム:1個
- ウインナー:2本
- 玉ねぎ:1/8個
- ピーマン:1個
- ケチャップ:大さじ2
- カルピス社のバター:10g
ポイントは具材を減らすこと。クリーミーなトマトソースなので具が多いと麺の旨味が薄まってしまう。写真は映えを意識したが、実際に使う食材の量は下の写真。
これだけでいい。マシマシNG。二郎ヤローは別のナポリタンを作るべし。
喫茶店ナポリタン(生クリーム)レシピ
- 食材を細切り
- ウインナーを軽く炒める
- マッシュルームと玉ねぎを入れる
- ピーマンをさっと炒める
- ケチャップを大さじ1入れる
- 全体に馴染んだら火を止める
- パスタを混ぜて追いケチャップ
- バターと生クリームを混ぜる
- 皿に盛って胡椒をカリカリする
食材は斜めに細切り。この時点でパスタを茹ではじめる。
フライパンにオリーブオイルを引いてウインナーから炒める。順番が超重要。
ウインナーに軽く火が入ったら、すぐに玉ねぎとマッシュルームを同時に入れる。
少し炒めたら、すぐにピーマン。とにかく火を軽く入れるだけ。むしろ生に近くていい。左手は添えるだけ、みたいな感じ。
サッと火が入ったらケチャップを大さじ1だけ入れる。
全体にケチャップが行き渡ったら火を止める。食材の食感を残すのがポイント。
パスタが茹で上がったら追いケチャップ大さじ1、生クリーム大さじ1、バター10g。
お皿に盛ったら、お好みで胡椒、もしくはチーズを削る。これで家が純喫茶に変わる。このレシピはショートパスタでナポリタンを作ってもいい。お弁当にもピッタリ。
ナポリタン(虚無リタン)
神レシピ。あれほど面倒くさいナポリタンが誰でも身震いするほど簡単に作れる。しかも美味すぎ。リュウジさんの凄さは嫌と言うほど自覚していたつもりが、まだまだポテンシャルを持っていた。本当すごい。
ナポリタン(虚無リタン)の材料
- ガロファロ1.5mm:100g
- 全卵:1個
- ケチャップ:大さじ3
- グラノパダーノ:お好みのチーズでOK
ガチでこれだけ。パスタの太さは何でもOK。細麺で試したけど、おすすめは太麺。チーズは市販の粉チーズでも良いが、できれば最初に口に触れる味なので良いものを。
ナポリタン(虚無リタン)のレシピ
- パスタを茹ではじめる
- 目玉焼きを作る
- そのフライパンに油をひく
- ケチャップを入れて炒める
- 水分が完全に飛んだらパスタ投入
- 茹で汁を加えて調整する
まずはトゥルットゥルの目玉焼きを作ってフライパンの準備運動。目玉焼きを取り出したあとにケチャップを炒める。
ケチャップをジュクジュク炒める。ピーマンとかベーコンとか具を入れてもOK。ケチャップの水分が完全に飛ぶまで炒める。長州力なみに飛ばす。
水分が全力で飛んだら色が濃くなるのでパスタを入れる。
よく混ぜたら皿に盛ってチーズをかけて完成。
↓↓ナポリタン(虚無リタン)の食材↓↓
焦がしナポリタン(屋台)
屋台を出店するならナポリタン。焼きそばみたいにジャンクに食べたい。夜祭の屋台で提供する焦がしナポリタンを紹介する。
焦がしナポリタン(屋台)の材料
パスタは基本的になんでもOK。いつもマンチーニ2.2mmでも良かったが少し細麺にした。レシピの考案者・弓削啓太シェフはバリラの1.8mmを使った。ここで重要なのは最後のオリーブオイル。焦がしなナポリタンにするために、最後に使う。火を通すので香りは飛ぶので良いオリーブオイルじゃなくてピュアオリーブオイルで大丈夫。
焦がしナポリタン(屋台)のレシピ
弓削啓太シェフは2人前で作っているので材料が違う。完全再現したい人は動画を参考に。
- パスタを茹でる
- 具材をテキトーに真っ二つ
- マヨネーズをフライパンで炒める
- 具材をすべて火が通るまで炒める
- 具材を避けてケチャップ、ウスターを炒める
- 水分が飛んだら茹でたパスタを混ぜる
- 具材をカムバックして一緒に炒める
- 鍋の淵にオリーブオイルを一周して焦がす
- 皿に盛って完成。お好みで生卵を盛る
材料はテキトーに真っ二つにする。ソーセージは斜めにテキトーに切る。焦がしナポリタンは材料の切り方を気にする必要は永遠のゼロ。
フライパンにマヨネーズ大さじ2を炒める。ちなみに「キューピー」じゃなく「キユーピー」ね。「ユ」は大文字。どうでもいいけど。
マヨネーズの水分がある程度、長州力のように飛んだら具材を全部ぶち込む。屋台のナポリタンだからコレは。細かいこと気にしない。
マヨネーズが全体に絡んで火が通ったらバットによける。あとでI'll be backするのでホントにサッと火が通るだけでOK。
フライパンは洗わずにトマトケチャップ大さじ4とウスターソース大さじ1を入れて水分を飛ばす。
こんな感じで水分が飛んだらOK。マジで美味しすぎて飛ぶぞ!
茹でたパスタを投入して、まずは混ぜ混ぜ。
ケチャップと混ぜてナポリタンになったら具材をシュワルツネッガーする。親指を立てることを忘れずに。
完全に混ぜ切ってナポリタンが完成したら、鍋の周りをオリーブオイル1周。ここで火力を最大にする。ジャないと焦げないので。最大火力で30秒か1分くらい焼き切って焦げがついているか確認。こんがり焦げてればOK。
お皿に盛って完成。もっと焦がしても旨い。
味変ドリクスは生卵。焦がしナポリタンと卵のトルゥットルゥーが中川翔子。
焦がしナポリタンの食材
恋する夜祭りナポリタン
ナポリタンは鉄鍋(中華鍋)で。細かいレシピは考えず、高田純次よりテキトーに具材にケチャップとオリーブオイルぶっかけて鉄鍋(中華鍋)を振るだけで、こんなに美味しくなる。“気分”という美酒。自作自演ひとり夜祭り。
夜祭りナポリタンの材料
- バリラ1.6mm:100g
- トマトケチャップ:適当
- ナス:1本
- ピーマン:2個
- ベーコン:40gぐらい
- ナマタマゴ:1個
- 黒胡椒:超多め
- オリーブオイル:大量
パスタはなんでも良し(イケ麺なら)。細麺で試したけど美味しい。ウインナーでもいいがベーコンでやってみよう。茄子を使うのがポイント。ピーマンの数は1個でいい。ケチャップは本当に目分量。たぶん大さじ3くらい。大量のオリーブオイルを使ってギットギト、テッカテカのジャンキーなナポリタンを作る。ナポちゃんにチーズは不要派だが、欲しい人は削ってちゃぶだい。
夜祭りナポリタンのレシピ
材料も作り方も全然違うが、参考にしたのはチュートリアル徳井。二郎系ラーメンのインスパイア系のナポリタン。動画が面白いので一見の価値あり。もう一度『球辞苑』に復帰してほしい。NHKは何をやっとるんか。
- パスタを塩なしで茹でる
- 茄子を半月に切る
- ピーマンをテキトーに切る
- ベーコンをテキトーに切る
- オリーブオイルで具材を強火で炒める
- ケチャップを入れて炒めまくる
- パスタ、塩、コショウ、ケチャップを大量投下
- 味を見ながらケチャップを足していく
- 皿に盛って完成。生卵をはる
T-falのウォックパンでパスタを茹でる。徳井シェフの真似。塩はしない。してもいい。どっちでもいい。テキトーが夜祭りナポリタンの真髄。ナポリタンはアルデンテではなく茹でたあとも置いといていいので楽。
ナスは食べやすい感じで。なんでもOK。バラバラな大きさでもいい。
ピーマンも縦にテキトーに。
ベーコンもお好みの形で。
さあ戦闘開始。ポイントは言うまでもなく中華鍋(鉄鍋)。これが超楽しい。チャーハンを作るときみたいに大量のオリーブオイルを引いて具材を一気にぶち込む。もちろん火力は強火で。焦げてもいい。
火が通ったらケチャップをぶち込んで炒める。このチャーハン感がたまらなく楽しい。
ある程度、具材を炒めたら茹でたパスタ、再びのケチャップ、塩3つまみくらい、胡椒を大量にいれて中華鍋を振りまくる。
途中で味見して物足りなければケチャップや塩などを足す。ギットギトにするため追いオリーブオイルも忘れずに。もちろん火力は最大。ガチャチャ鍋を振ろう。楽ししぎて止まらなくなってパスタが焦げてもいい。恋とナポリタンは焦げたほうが美味しい。恋するナポリタン。
皿に盛って完成。フィニッシュホールドで胡椒を大量にヌートバーしてもいい。ジャンキーでスパイシーな恋する夜祭りナポリタン。
味変ドリクスは生卵をはる。徳井シェフは目玉焼きを作ったが面倒くさいので。生卵がナポリタンにいやらしく絡むほうが恋は加速する。
恋する夜祭りナポリタンの食材
麺つゆナポリタン(ワンパン)
ケッチャプの代わりに麺つゆを使うウルトラCのナポリタン。でもちゃんとナポリタン。恐るべし鳥羽周作シェフ。
麺つゆナポリタンの材料
- ディチェコ1.6mm:100g
- 玉ねぎ:1/4個
- ウインナー:3本
- ピーマン:1個
- マッシュルーム:2個
- めんつゆ:40ml
- 水:340g
- カルピス社のバター:10g
- グラナ・パダーノ:仕上げ
パスタは細麺がおすすめ。ワンパンなので太麺だとボソボソになる。10分茹でじゃなく9分茹でまでが定住限界。鳥羽シェフはもっと材料少なめだが、あえて具沢山のナポリタン。
麺つゆナポリタンのレシピ
鳥羽シェフは材料の切り方にこだわり、具材を入れる順番もある。ウインナー、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンの順番。けど面倒なので、一気にぶちこむ。真似したい方は動画を参考に。
- 材料を厚めに切る
- オリーブオイルで全部炒める
- 焼き色がついたら避ける
- 水、麺つゆ、塩2つまみを沸かす
- パスタを表示時間どおり茹でる
- バターを入れて溶かす
- 具材を戻して軽く炒める
- 皿に盛ってチーズ、胡椒をヌートバー
材料は厚めにテキトーに切る。
アルミパンにオリーブオイルを引いて全部炒める。塩をひとつまみ回しかける。火力は中火。
ウインナーに焼き色がついて玉ねぎとピーマンがしんなりしたら避ける。アルミパンに焦げがついてもモーマンタイ。それも旨味なので、むしろウェルカム。水を沸かしたときに取る。
アルミパンに水340cc、麺つゆ40cc、塩2つまみを沸かしてパスタを表示時間どおり茹でる。
パスタを茹でたらバターを入れて溶かす。
具材を戻して弱火で軽く炒める。出汁が残ってもOK。つゆだくも美味しい。
お皿に盛ってチーズを削り、最後に胡椒をヌートバー。至高のナポリタン完成。
麺つゆナポリタンの食材・道具
ナポリタン(ふつうの醤油)
醤油の旨味をSOSしたナポリタン。そんじょそこらの醤油ではなく、鳥羽周作シェフ監修の「ふつうの醤油」。醤油に砂糖、みりん、食塩、かつお節、昆布の旨味爆弾を投下した出汁しょうゆ。パスタが劇的に旨くなる。
ナポリタン(ふつうの醤油)の材料
- バリラ1.6mm:100g
- ソーセージ:6本(お好きな量)
- マッシュルーム:2個
- ニンニク:2片
- カラブリア唐辛子:1本
- ふつうの醤油:小さじ2
- 料理酒:大さじ1
- ケチャップ:小さじ1
- カルピス社のバター:10g
- 黒コショウ:テキトー
- グラナ・パダーノ:仕上げ
具材やパスタは冷蔵庫に余っていたものを使っただけなので、なんでもよし。定番のケチャップ、そして「ふつうの醤油」以外はなんでもOK。何なら普通の醤油や市販の出汁醤油でも代用できまっせ。今回はペペロンチーノ風ナポリタンにするけど、辛いものが苦手な方は唐辛子なしでOK。
ナポリタン(ふつうの醤油)のレシピ
- ニンニクはみじん切り
- 他の食材は斜めにブツ切り
- ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒める
- パスタを茹ではじめ、玉ねぎを炒める
- ウインナー、マッシュルームの順に炒める
- 茹でたパスタを入れて混ぜる
- 料理酒、ふつうの醤油を混ぜる
- バター、黒胡椒をヌートバー
- 皿に盛って追い醤油、チーズを削る
ニンニクはみじん切りにして、他の食材はテキトーにぶった斬る。ゴロゴロしてるほうが好きなので大きめに。でっかく、ぶっとく。
ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒める。完全にオイル入れすぎ。ウインナーからも油が出るので、もっと少量でOK。アラン・ドロンの高校教師、いや反面教師にしてください。最初は強火で、沸騰したら弱火で。
ニンニクがボディビルダー色になる前に玉ねぎを投下。
玉ねぎがしんなりしたらウインナーを入れる。火が強いと油とウインナーがパチパチしてしまうので弱火で。焦らず汗をかかせる。
ウインナーに焼き色がついて来た頃にマッシュルームを入れる。
茹でたパスタを入れて、まずはペペロンチーノのオイルをコーティングする。そのあと料理酒を大さじ1、ふつうの醤油を小さじ2入れて鉄鍋を振る。
火を止めてバター、黒胡椒を溶かす。
お皿に盛って追い醤油、チーズを削ってミッション完了。
ナポリタン(ふつうの醤油)の食材&道具
シーフードのナポリタン
ナポリタンとはなんぞや?と言われれば「ケチャップかけときゃいい」と答える。シーフードはペスカトーレの専売特許と思いきや、ナポリタンとも相性良い。
シーフードのナポリタンの材料
パスタはリングイネがおすすめ。なぜか海鮮パスタと合う。パスタの七不思議。ふしぎの海のナディア。無ければ太麺がおすすめ。今回、鳥羽シェフ監修の「ふつうのケチャップ」を頂いた。
4時間以上、岐阜県産トマトを煮詰めることで瓶に閉じ込めたケチャップ。そのまま銀シャリに乗せても美味い。ある意味反則技。無い人は普通のケチャップにウスターソースを小さじ2くらい加えるのがおすすめ。
シーフードのナポリタンのレシピ
- パスタを茹ではじめる
- シーフードミックスを中火で炒める
- 水分が飛んだらオイスターソースを混ぜる
- 茹でたパスタとケチャップを混ぜる
- お皿に盛ってチーズを削る
冷凍のシーフードミックスをフライパンに入れて中火で熱する。
水分が飛んだら弱火にし、塩ひとつまみ、オイスターソースを小さじ1入れて混ぜる。
茹でたパスタ、ふつうのケチャップを大さじ2混ぜる。
お皿に盛ってチーズを削って完成。控えめにいって旨すぎる。屋台の味と漁師メシを合わせたような、海辺で夜祭りしているような、浪漫のかけ算パスタ。
シーフードのナポリタンの食材・道具
ショートパスタのピリ辛ナポリタン
どんなパスタであっても辛くあってほしい、辛けりゃなんでも旨いというチリマッドネスのためのナポリタン。ニンニクと唐辛子をきかせたペペロンチーノのナポリタン。
ショートパスタのナポリタンの材料
ショートパスタはなんでもいい。トマトソースに絡みやすいのと、ナポリ生まれに合わせてフジッリにした。ペンネでもいいしロングパスタでもいい。ふつうのケチャップがなければ普通のケチャップにウスターソース大さじ1を足すのがおすすめ。チリマッドネスの人はカラブリア唐辛子2本以上でOK。チーズはなくてOK。映え用。
ショートパスタのナポリタンのレシピ
- チョリソーを斜め切り
- ニンニクはみじん切り
- ニンニク、唐辛子を炒める
- チョリソーも弱火で炒める
- 茹でたパスタとケチャップを混ぜる
- お皿に盛ってチーズを削る
チョリソーを斜め切り、ニンニクはみじん切りにする。
ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら極弱火で。
ニンニクに火が入ったらチョリソーも弱火で炒める。火が強いとパッチパチに跳ねるので注意。
茹でたパスタとケチャップを混ぜる。味を見て塩が薄ければ足す。
お皿に盛ってチーズを削って完成。
ナポリタンとのコラボパスタ
ナポリナーラ(カルボナーラ)
カルボナーラとセッションしたナポリタン、その名も「ナポリナーラ」もおすすめ。
最後までご覧いただき、あリガトーニ。