『タイガー&ドラゴン』の影響で落語の沼に堕ちた者として、ひとつの心残りがある。サンマが好きでないのだ。味ではなく骨を取るのが面倒くさい。そもそも食べるときに骨がったり、種があったりするものは苦手。手の込んだパスタレシピを紹介しておきながらどの口が言うんだって話だが、スイカやアサリとか皿を空にできない料理は苦手。話が逸れたが、無類の落語好きにとって『時そば』『饅頭怖い』『親子酒』など、食べ物が登場する噺は実際に味わいたくなる。となれば『目黒のさんま』は欠かせない。が、前述のとおり秋刀魚が苦手。そんなときに救世主として降臨したのがリュウジさんのバズレシピ。蒲焼の缶詰を使って超簡単で超絶美味しい秋刀魚パスタが作れる。
さんま蒲焼きパスタの材料
- ディチェコ1.6mm:100g
- さんま蒲焼きの缶詰:1缶
- 醤油(鮎の魚醤):小さじ2
- 味の素:4振り
- 料理酒:大さじ1
- 七味唐辛子:適当(なくても可)
- 水:320cc
パスタはなんでもOK。さんま蒲焼きの缶詰がなければイワシでもOKとか(リュウジさん談)。醤油は普通のでOK。より味にこだわる方は鮎の魚醤で。味が上品になる。七味唐辛子はなくても大丈夫。リュウジさんは、マヨネーズも加えて七味マヨにした。
さんま蒲焼きパスタのレシピ
- 水、醤油、酒、味の素を入れて沸かす
- 沸騰した出汁にパスタを入れる
- 蒲焼きの缶詰を入れて混ぜる
- 七味唐辛子を入れて混ぜる
- 皿に盛って完成
フライパンに水320cc、醤油小さじ2、酒を大さじ1、味の素4振りを入れて沸かす。これで美味しい出汁ができる。水が足りなければ足す。最初から多く入れない。水が多すぎるとシャバシャバになってパスタの味がトーンダウンしてしまう。
出汁が沸いたらパスタ投入。面倒くさいので半分に折って入れてOK。
表示時間通り茹でて汁がなくなると真打登場。さんま蒲焼きの缶詰を入れて、身をほぐしながらパスタと絡める。
続いてお好みで七味を入れる。苦手な方はマヨネーズを入れてもいいし、何も加えずお皿に盛ってOK。
皿に盛って完成。旨い缶詰とパスタを混ぜたら、そりゃ美味しいでしょと思うかもしれないが、想像の2.7倍美味しいので作って欲しい。やっぱりパスタは秋刀魚に限る。
味変①オリーブオイルで真打昇進
ぜひ試して欲しいのが、味変ドリクスに美味しいオリーブオイルをかけること。魚とオリーブオイルの相性はルパンと銭形警部のコンビに等しく、ジャンクなパスタが一気に飲食店の味に変わる。
味変②「ほりにし」で二ツ目
反則に近い味変ドリクスが、禁断のスパイス「ほりにし」を使うこと。さんま蒲焼きパスタが一気に悪魔的な魅惑のスパイシーに変わる。ルパン三世と峰不二子。危険な香り。ほりにしは何にかけても美味しいので反則技のひとつ。
↓さんま蒲焼きパスタの材料↓
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「目黒のさんま」は三遊亭金馬が秀逸
サンマ蒲焼なめこパスタ
秋に入ると秋刀魚が活発になり出す。イタリアンの飲食店もサンマを使ったパスタを始める。大阪のお店でやっていた、なめこ、さんま、アンチョビの三銃士のパスタ。小津安二郎に捧ぐ。
サンマ蒲焼なめこパスタの材料
- バリラ1.6mm:100g
- なめこ:1袋
- ニンニク:1片
- カラブリア唐辛子:1本
- アンチョビ:1フィレ
なめこは2袋でもよかった。アンチョビは無しでもOK。サンマの缶詰を使えば包丁いらず。15分くらいでできる。
サンマ蒲焼なめこパスタのレシピ
- 潰したニンニク、唐辛子、アンチョビを炒める
- なめこを炒めて水分を飛ばす
- サンマの蒲焼、茹で汁を一杯入れる
- 茹でたパスタをよく和える
- 皿に盛ってオリーブオイルを一周
ニンニクのパンチを効かせたかったら、みじん切りでもOK。カラブリア唐辛子とアンチョビと一緒に炒める。最初は強火、沸騰したら中火に落とす。
すぐにナメコを入れる。なめこは水分が飛ぶのに5分以上かかるので、じっくり炒める。
なめこの水分が飛んで、フライパンに焦げ(旨味)が付着しはじめたらサンマの蒲焼を入れる。
茹で汁を一杯入れて、フライパンについたナメコの旨味を全部こそぎ出す。狙った獲物は絶対に逃さない。
茹でたパスタを美味しいソースによく絡める。
お皿に盛ってオリーブオイルを世界一周したら完成。
サンマ蒲焼なめこパスタの食材・道具
さんま蒲焼トマトパスタ
さんま蒲焼はトマトパスタとも相性がいい。そしてカイワレ大根とも相性がいい。
さんま蒲焼トマトパスタの材料
- バリラ1.6mm:100g
- さんま蒲焼の缶詰:1缶
- フルーツトマト:2個
- ニンニク:1片
- カラブリア唐辛子:1本
- 和風出汁:小さじ2
- カイワレ大根:1パック
トマトは普通のトマト1個でもミニトマトでもOK。イタリアンパセリが高くて売り切れてたのでカイワレ大根で代用。和風出汁は味の素やコンソメでもOK。今回は愛用の「のどぐろだし塩」を使った。
さんま蒲焼トマトパスタのレシピ
- ニンニク、カイワレ大根を細かく刻む
- フルーツトマトはスライス
- ニンニク、唐辛子をオイルで炒める
- トマト、和風出汁を入れてトマトを潰す
- 茹でたパスタ、さんまを和える
- 皿に盛ってカイワレ大根を乗せて完成
フルーツトマトはスライス。あとで潰すので。
カイワレ大根は細かく刻む。
みじん切りにしたニンニク、唐辛子をオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら弱火でじっくり香りを引き出す。
ニンニクがボディビルダー色になればトマト、和風出汁を入れてトマトを潰す。
パスタが茹で上がる直前に最後に乗せるサンマ蒲焼だけ残し、トマトソースと混ぜる。
茹でたパスタを絡める。オリーブオイルを回しかけてもいい。
皿に盛ってカイワレ大根を乗せ、さんま一匹を飾って完成。
さんま蒲焼トマトパスタの食材・道具
なめこパスタのおすすめ
最後までご覧いただき、あリガトーニ。