パスタの世界にも変化球は存在する。ペペロンチーノやナポリタン、ボロネーズなど直球の美味しさは魅力だが、野球と同じくストレートだけの試合はつまらない。ダルビッシュのように多彩な変化球を操る存在がいてこそゲームは輝く。パスタ界のアイドル「カルボナーラ」にも変化球を加えたい。トマトの旨味を足して魔球を作ってみた。
トマトカルボナーラはイタリアにある?
2021年にニューヨークタイムズがトマトカルボナーラのレシピを紙面で発表したとき、イタリアの移民たちから抗議が殺到したらしい。イタリアのパスタ協会は保守的で4月6日を「カルボナーラの日」に制定し、伝統的なレシピを守る運動をしている。イタリアにはパスタ・アッラ・ブッテラ(牛飼い風のパスタ)という卵を使ったパスタにトマトソースを混ぜるものもあるが、これもトマトカルボナーラとは認めないようだ。ただし、「カルボナーラ・ロッソ(赤いカルボナーラ)」という言葉があるので、イタリアの一部では市民権を得ている。まあ気にせず、美味けりゃ官軍を貫こう。どうせイタリアと日本の間には今日も冷たい雨が降る。君が笑ってくれるなら僕は悪魔にでもなる🎶
トマボナーラ(鳥羽周作シェフ)
鳥羽周作シェフ考案、ワンパンで作れるトマボナーラ。ケチャップ×カルボナーラ。そこにタバスコをプラスする。パンチが強い。白ワインとめっちゃ合う。しかも包丁がいらない。
トマボナーラ(タバスコ)の材料
鳥羽シェフ曰く、タバスコはマスト。だから人生で初めて買った。パスタは1.6mmでもいい。具材を足すならベーコンを炒めても美味しい。
トマボナーラ(タバスコ)のレシピ
- フライパンに水、ケチャップ、コンソメを入れる
- 沸いたらパスタを入れて表示時間どおり茹でる
- 生クリーム、卵黄、チーズを混ぜておく
- 5分経ったらゴムヘラで混ぜる
- 皿に盛ってチーズ、タバスコ、胡椒をたっぷり
フライパンに水350ml、ケチャップ大さじ2強、コンソメ小さじ2を入れて沸かす。
沸いたらパスタを投入。
パスタを茹でている間に、卵黄、チーズ、胡椒、生クリームを混ぜておく。
パスタが茹で上がって水分がなくなったら火を止めて卵液を入れて混ぜる。シャバかったら弱火にしてグルグル混ぜる。
中川翔子もビックリのトゥルットゥルーになる混ぜ根気よく混ぜる。
お皿に盛って胡椒、チーズを削ってタバスコをたっぷりかける。燃える闘魂の味。白ワインとめっちゃ合う。延髄斬り&コブラツイストの威力。
トマトカルボナーラの食材・道具
トマボナーラ(パンチェッタ)
コッテリ系のトマトカルボナーラ。トマトも卵もたっぷり使う。
トマボナーラ(パンチェッタ)の材料
ソースが濃いのでパスタは細麺より中太麺、太麺、極太麺がおすすめ。2.4mmのスパゲットーニでもいい。濃厚にするため卵黄は2個にしたが、レシピの考案者ファビオさんは1個。卵は濃厚が好きか、少し控えめかお好みで。
トマボナーラ(パンチェッタ)のレシピ
- パンチェッタを弱火で炒める
- パスタを茹ではじめる
- トマト缶を入れて鍋の焦げをとる
- 茹でたパスタを入れる
- 卵黄を入れてよく混ぜる
- チーズを削ってよく混ぜる
- お皿に盛って胡椒を大量にかける
レシピ動画のファビオさんとは少し違うのでご注意を。ファビオさんはトマト缶を濾すが面倒くさいので、そこまでしなかった。完コピしたい方は動画を参考に。
パンチェッタを弱火でじっくり炒める。目的は焼くことではなく、パンチェッタの汗(脂)を出すこと。弱火でサウナのように少しずつ脂を出す。スエという調理法。
こんな感じで、じっくりじっくり焼いて脂を出す。TUBEの「あ〜夏休み」くらい、もっとこんがり焼いてもいい。
パンチェッタの脂が出切ったらパスタを茹ではじめ、トマト缶を投入。
トマト缶の水分でフライパンの底についたパンチェッタの旨味をこそぎ出す。狙った獲物は逃がさない。コナンの精神で。トマト缶は中火で水分を飛ばす。
水分がなくなるくらいまで炒める。
茹でたパスタを投入。そこまで湯切りしなくていい。パッサパサになるので。
トマトソースと混ぜたら火を切る。それから卵黄を投入。火をつけたままだとスクランブルエッグみたいになるので注意。
卵も全体に混ぜたらチーズを削って混ぜ混ぜ。トマトカルボナーラは魔法陣グルグルのようにぐるぐる混ぜる。
お皿に盛ったら、想像の10倍の胡椒をかける。カルボナーラは胡椒パスタなので遠慮はダメ。30カリカリしてもいいくらい。最後に追いチーズを削るとオシャレに見える。
トマトカルボナーラ(パンチェッタ)の食材
トマトカルボナーラ(レンジ)
材料は少し多いけど、フライパンなしの電子レンジで作れてしまうトマトカルボナーラも存在する。
トマトカルボナーラ(レンジ)の材料
- ヴォイエロの1.9mm:100g
- 玉ねぎ:半分
- ベーコン:40gくらい
- ピノッキオのトマト缶:200g
- ケチャップ:大さじ1
- コンソメ:小さじ1
- ニンニク:1片
- 全卵:1個
- グラナ・パダーノ:大さじ3
- 砂糖:小さじ1
- 水:150g
- 黒胡椒:100カリカリくらい
写真に入れ忘れてしまったけど、ケチャップを大さじ1加える。トマトカルボナーラのソースが強いので、できるだけ太麺がおすすめ。玉ねぎの量は1/4個でもOK。チーズの種類はなんでもOK。好きな人は粉チーズでも可。あくまでカルボナーラなので、黒胡椒は鬼のように用意しよう。カルボナーラは胡椒が主役のパスタだから。
トマトカルボナーラ(レンジ)のレシピ
- 玉ねぎはスライス、ベーコンは薄切りにする
- 耐熱容器にパスタを入れる
- 卵とチーズ以外の材料を全部入れる
- 表示時間+3分でレンチンする
- チーズを削り卵と混ぜておく
- レンチンしたパスタと混ぜる
- 皿に盛って黒胡椒をヌートバーする
超簡単、電子レンジのレンチン。まずは玉ねぎをスライス、ベーコンを食べやすい大きさに薄切りにする。
耐熱容器にパスタを入れる。入らなければ半分に折る。
材料を全部ぶち込む。ニンニクのすりおろし、コンソメ、砂糖、ケチャップ、水150cc、トマト缶200g。そして電子レンジで表示時間+3分チン。ヴォイエロの1.9mmは10分茹でなので13分間レンチン。
13分の間にボウルを用意し、全卵1個、チーズを大さじ3杯分くらい削って混ぜる。
レンチンが終わればこんな感じ。もし水分が残っていてシャバシャバなら再加熱する。ボウルの卵チーズとグルグル混ぜてお皿に盛る。
皿に盛ったらコショウを100カリカリくらいヌートバーする。いくら多くても大丈夫。
味ヘンドリクスは「ほりにし」
味変するなら、おすすめはニンニク・スパイス「ほりにし」で決まり。ガーリック感がマシマシになり、めちゃめちゃスパイシーで刺激的。もはや味変というより、別のパスタ料理に変身させる。どちらがお好みか試して欲しい。
↓↓トマトカルボナーラの食材↓↓
最後までご覧いただき、あリガトーニ。