キノコの王様は日本では松茸、イタリアではポルチーニ茸とされるが、ではチーズの王様はなんだろう? チーズは世界中で1,000種類を超え、各国でプライドをかけたチーズ作りが行われている。その中から王様を選ぶのは至難の業であり、下手をすれば戦争が起きかねない。しかし、今回あえてチーズの王様を決定させてもらう。
「エダムチーズ」である。初めて聞く方もいるだろう。エダムチーズはオランダを代表するチーズ。スーパーでよく見かける「ゴーダチーズ」もオランダ産であり、この2つが双璧。しかし、味は比べものにならないと言っておこう。オランダ北部のエダム地方が原産で、牛乳が原料。戦後日本に輸入されたチーズの第一号らしい(ホンマかいな)。当時、輸出用のエダムチーズには赤色のパラフィンワックスがかけられていることから、日本では赤玉とも呼ばれたとか。
アンパンマンのチーズに食べて欲しいチーズ堂々1位。このチーズ、ハッキリ言って美味い。いや、美味すぎる。チーズ好きで数々の種類を嗜んできたが、そのまま食べるならブッチギリ。味は濃い目なので好みにもよるが、濃厚な乳製品の旨味がこの小さな宇宙に凝縮されている。コクが強いのにあっさり。どういうこと?まさに神秘のチーズ。ドラゴンボールの初代の元気玉を浮かべて欲しい。球体は小さいのに威力は最強だったでしょ。まさにアレ。白状すると、パスタに使うより、そのまま食べてお酒のおつまみにしたほうが美味いのだ。けど、パスタの聖書でそれを言っちゃあ、おしめえよ。だから無理矢理パスタにする。
エダムチーズのパスタの材料と作り方
- ヴォイエロ1.9mm:100g
- カルピス社の有塩バター:16〜20g
- エダムチーズ:40g(ボウルで混ぜる用)
- エダムチーズ:少々(最後に削って振りかける用)
エダムチーズほどの王様に余計なボディガードは失礼。バターの従者ドだけで十分。作り方もへったくれもない。茹でたパスタをボウルに入れて、バターをブチ込み、エダムチーズを削って混ぜるだけ。お皿に盛ったら、仕上げにエダムの大雪を降らせる。エダム注意報を発動させてほしい。これぞそのまんまチーズパスタ。バターとチーズと濃厚接触が行われるので、その濃密さを受け止める太麺がおすすめ。2.4mmのスパゲットーニでもいい。ただ、パスタが勝ちすぎるので1.9mmがベストな気がする。
物好きな方はカルボナーラに使ったり、カチョエペペに使ったりするかもしれないが、とても恐れ多くて試したことがない。とにかくエダムチーズの美味しさを知ってほしい。ぜひ食べたら感想をコメントしてほしい。そして、エダムチーズを食べてなお、それより美味しいチーズを知っていたら教えてください🎶
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パスタは道具にこだわるほど美味しくなる、楽しくなる、愛おしくなる
最後までご覧いただき、あリガトーニ。