手際が命のパスタにおいてアルミパンと並んで最重要ツールがパスタ鍋。トングでちまちまパスタを掬い上げているYouTuberを見るが、どんどんアルデンテが失われていく。しかも必ず底に麺が残り、食品ロスの諸悪の根源。スピード勝負にはパスタ鍋。いのち短し恋せよパスタ鍋。
おすすめのパスタ鍋(三銃士)
- ジオ・プロダクト
- ル・クルーゼ ソースパン
- ストウブ ホーロー鍋
これがパスタ鍋の三銃士。三大パスタ鍋。どれもIH対応の神。
ジオ・プロダクト
美味しいパスタを作るために必要不可欠なパスタ鍋が『ジオ・プロダクト』。宮崎製作所)の製品で本家イタリアを超えた世界に誇るメイド・イン・ジャパン。パスタ鍋をジオ・プロダクトに替えよう。ガラケーからiPhoneに変えたときくらいの衝撃が走る。「バスの揺れ方で人生の意味がわかった」とスピッツの草野マサムネが歌ったように、パスタ鍋の茹で方で人生の意味がわかる。まさに運命の人、運命のパスタ鍋ジオ・プロダクト。
ジオ・プロダクトは大容量の6.8リットル。しかも高さがあるのでパスタが悠々と泳げる。くっつかないし、麺にストレスがかからず美味しく茹で上がる。おまけにザル付き、メッシュ網になっているので、カペッリーニ(そうめんと同じ細さ)でも麺がこぼれず、持ち手も熱くならない。さらに鍋底にパスタが引っ付かない。
茹で上がったら、そのまま湯を切ってアルミパンにダイブできる。いいことしかない。パスタは手際が命。ジオ・プロダクトを使ってから劇的にパスタが美味しくなった。IHも使える。もはや道具というより神器。
ストウブ ホーロー鍋
横長のパスタ鍋。15年以上も愛用しているストウブ。速水もこみち師匠の愛用で真似して買った。「パスタ専用の鍋まで買ってられへんよ」という方はストウブを。普通の鍋物にも使える。ミシュランの星つきレストランでも寵愛され一生使えるので高い買い物ではない。パスタ以外の鍋物もこれで決まり。
カラーはグランブルー。雄大な青。ジャック・マイヨールやイルカも泳ぎたくなる鍋。パスタも気持ちよさそうに泳ぐ。毎日パスタを作っていると、パスタの声が聴こえてくる。ストウブの鍋で泳ぐときはパスタもイルカのように歌う。
ル・クルーゼ ソースパン 16 cm
小さいパスタ鍋。茹で時間が短いカペッリーニや洗い物が面倒くさいときはル・クルーゼの片手鍋。IHも対応。持ち手が太く、持ち運びがしやすい。夏は実家の三輪そうめんを茹でていた。金属素材の表面にコーティングしたホーロー鍋は軽量で美しい光沢。
ブロッコリーと一緒に茹でるときもOK。インスタント・ラーメンを作るときも良い。一人暮らしの親友の鍋。ストウブのグランブルーとコントラストのチェリーレッドがお気に入り。
【番外編】TAKAGI パスタ揚げ
片手鍋でパスタを作るときの相棒がTAKAGIのパスタ揚げ。職人の町・新潟県三条市にある「高儀」のパスタ揚げ。ラーメンやうどんの底が丸っこい軟弱なものではなく、円柱の安定感と安心感。
茹でたパスタをトングでチマチマとフライパンに移さなくていいし、洗面台に行ってザルを用意して捨てなくていい。そのまま天空落としで茹で汁を切ってアルミパンにダイブできる。パスタがターミネーターのように沈んでいく様も快感。
シュワルツネッガーのファンなら必須のアイテム。ロングパスタよりショートパスタを茹でるときに最強の威力を発揮する。天空落としをご家庭で。
ル・クレーぜやジオ・プロダクトにも使え、パスタ揚げの中でキャベツやホウレン草など具材を別茹でできる。
【読者おすすめ】栗原はるみハーフ ストレーナー付 パスタポット
『パスタの聖書』の読者の方が教えてくださったのが【栗原はるみ】ハーフ ストレーナー付 パスタポット。パスタ以外の具材を一緒に茹でるハーフストレーナー付き。
麺の量を計るパスタメジャーもあって便利とのこと。ジオ・プロダクトがダメになったら購入してみたい。
最後までご覧いただき、あリガトーニ。