韓国風パスタは名作が多いが、その頂点に立つのがペペロンチーノとのフュージョン、その名も「キムロンチーノ」。これほどド直球に韓流の文化と食材を冬のソナタしたパスタは他にない。パッチギの衝撃と、息もできない美味しさが待っている。
魔法の調味料キムチ
パスタの味を登頂させてくれるキムチ。焼肉は欠かせず、毎日でも食べられる。キムチの歴史は面白く、もともと朝鮮半島に唐辛子はなく、16世紀に日本から入ってきた。日韓フュージョンの食べ物である。一般に普及したのは1700年以降、1800年以降とも言われ歴史は浅い。
キムチがパスタを美味しくするのは辛味に加えてニンニクなどに多く含まれるグルタミン酸によるもの。そこに野菜の旨みがたっぷり加わるので最強の相棒となる。
キムロンチーノの材料・食材
変化球のペペロンチーノにはギターの弦の形をしたキタッラを使いたい。尖った味に四角のパスタの食感がパラサイトしてくる。普通のロングパスタでも美味しいが食感が全然違う。キムチの量はお好みで。無人島に持っていくなら「キムチ」と答える自分は、かなり多めに入れる。キムチがあれば何でもできる。
写真に撮るのを忘れたが白ゴマは必須。白ゴマがないと味が成り立たない。キムチとナムルとプルコギがないビビンパのようなもの。絶対に白ゴマは入れるべし。徹底的にゴマをすろう。醤油は普通の醤油でもOKだが、韓国とイタリアのブラザーフッドなので、できればコラトゥーラがおすすめ。
カタクチイワシを塩に漬け発酵させた調味料。世界一美しい海岸と呼ばれるアマルフィ海岸にある漁師町「チェターラ」で作られる。カタクチイワシは毎年3月から7月に水揚げされたものに限定。ひとつの樽から200本しか 抽出できない。レシピの考案者ファビオさんは鮎の魚醤を使ったが、イタリアとの友好のなめと、コラトゥーラのクセの強さがあったほうがキムチに負けないのでおすすめ。
キムロンチーノのレシピ・作り方
- ニンニクはみじん切りにする
- フライパンにでニンニク、唐辛子を加熱
- ニンニクが色づく前に白ゴマを入れる
- ニンニクが色づいたらキムチを加え炒める
- 茹で汁を100cc入れ、コラトゥーラを入れてとろみをつける
- 表示の1分前に茹で上げたパスタを入れて1分間グルグル混ぜる
- 火を止めて美味しいオリーブオイルを回しかける
- 皿に盛ってイタパセ、韓国海苔、白ゴマをふりかけ完成
ポイントは白ゴマ。2回に分けて入れること。ゴマは何回すってもいい。そして最後に美味しいオリーブオイルをひと回しすること。知らない人が多いが、醤油やキムチとオリーブオイルの相性は最高。チング(親友)の関係である。
ニンニクはみじん切り。イタリアンパセリの茎は捨てずに残しておく。捨てたらグエムルの怪物が怒る。キタッラは茹で時間が長いので先に茹でておく。
刻んだニンニク、唐辛子をフライパンで炒める。
ニンニクが色づいたらキムチ、イタリアンパセリの茎を入れる。キムチを炒めることで、さらに旨味を引き出す。ぺ・ドゥナくらい美しくなる。
茹で汁を100cc入れ、コラトゥーラを入れてとろみをつける。
茹で上がる1分前にパスタを入れて時計回りにグルグル混ぜる。映画『パラサイト』のファンは時計回り必須。
お皿に盛ったらイタリアンパセリの葉と韓国海苔を散らす。技術いらずでオモニの味、母なる証明ができる。ほえる犬も噛まない。グエムルも引っ込む。チャン・ドンゴンやウォン・ビン、ポン・ジュノに食べて欲しい。キムロンチーノの美味しさはイムジン河を越える。
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最後までご覧いただき、あリガトーニ。