『パスタの聖書』でも大人気のポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)。南イタリアでは目玉焼きを乗せるが、南北に長いイタリアでは地域によってポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)は違う。北イタリアのトスカーナ州のフィレンツェになると事情が変わる。パン粉などを使ったポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)を紹介。
北イタリアのポヴェレッロの材料
パスタ好きの方は材料を見たらピンと来るだろう。そう、北イタリアのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)とは南イタリアのプッタネスカのトマトソース抜き。イタリア文化として南イタリアのほうがトマトソースを好むので、プッタネスカ(娼婦風パスタ)からトマトソースを抜いて、代わりにパン粉をまぶしたものが北イタリアのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)の正体。麺や材料の分量は何でもOK。材料が欠けてもOK。
北イタリアの貧乏人のパスタのレシピ
- 色がつくまでパン粉を炒めて取り出す
- スライスしたニンニク、唐辛子を炒める
- アンチョビ、ケーパー、オリーブを入れる
- 茹で汁、パスタ、パン粉を加える
- 皿に盛ってイタパセ、オリーブオイル
ニンニクはスライス(みじん切りでもOK)、イタリアンパセリの葉を刻む。今回はレシピ通りに茎を捨ててしまったが、本当はあったほうがいい。そのほうが貧乏人のパスタみある。
何もひかずパン粉を炒める。火は中火。
芝犬みたいな色になったら取り出す。焦がさないよう注意。
ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒める。最初は強火で、沸騰したら弱火でじっくり焼き色をつける。本当はここにイタリアンパセリの茎があったほうがいい。
ニンニクがボディビルダー色になってきたらケーパー、オリーブ、アンチョビを入れて炒める。
パスタが茹で上がる前に茹で汁をレードル一杯(50cc)ほど入れる。パン粉でカスカスになるので茹で汁は多めでOK。
茹でたパスタを入れて混ぜる。
フィレンツェではここでパン粉を入れる。一気に水分を減ってパサパサになるので茹で汁を足す。シチリアの貧乏人のパスタでは仕上げにパン粉を振りかける。
お皿に盛ってオリーブオイルを回しかけて完成。
南イタリアのポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)も作ろう
シチリアのパン粉のポヴェレッロ(貧乏人のパスタ)も作ろう