家庭に冷蔵庫がなく、食べ物の保存が効かなかった時代。頭を抱えたのは魚だった。特にシチリアではイワシを好んで食べるが、他の魚に比べて足が早い(腐りやすい)。そこで日持ちさせるために考えたのが火を入れること。今回は、余ったイワシを美味しく食べる工夫から生まれたパスタをリスペクトして作ってみたい。
イワシ缶詰のシチリア風パスタ
イワシ缶詰のシチリア風パスタの材料
S字カーブの形をしたショートパスタ「カサレッチェ」。シチリア州の伝統ショートパスタなので、ぜひシチリアのパスタに使って欲しい。トマトとの相性がいい。今回は省いたが、できればセロリを加えてほしい。やや味が濃いパスタなので、セロリの酸味がちょうど良いバランスを生む。コラトゥーラ(カタクチイワシの魚醤)は普通の醤油でもOK。
本来ならファンネルや少量の玉ねぎ、レーズン、松の実などを使う。より本格的なパスタを作りたい方は、ピアットスズキの鈴木シェフの動画を参考に。
イワシ缶詰のシチリア風パスタのレシピ
- パスタを茹でる
- ニンニクをみじん切り
- ニンニク、唐辛子を炒める
- ミックスナッツを炒める
- イワシの缶詰を炒める
- トマトジュースを入れる
- コラトゥーラを入れる
- 茹でたパスタを混ぜる
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
ニンニクはみじん切り。ミックスナッツは食べやすい大きさにカット。そのままでもいい。
ニンニク、カラブリア産の唐辛子をオリーブオイルで炒める。
ニンニクがボディビルダー色になればミックスナッツを加えて軽く炒める。
続いてイワシの缶詰を入れる。これも軽く火を通す。
トマトジュース、コラトゥーラを入れて少し煮込む。
茹でたカサレッチェを混ぜる。
皿に盛って、オリーブオイルを回しかけて完成。
イワシ缶詰ワンパンのパスタ
ワンパンで作れる簡単イワシ缶詰のパスタ。このブログでは初となる2人前、大盛り。
イワシ缶詰ワンパンのパスタの材料
パスタは細麺がおすすめ。ワンパンは高熱でグツグツ煮るので茹で時間が長くなるほど腰がなくなる。5分で完了する細麺。レシピの考案者リュウジさんは2人前の分量を紹介したが、1人前だけの場合も同じ分量でいいと思う。イワシの缶詰は水煮を使おう。コラトゥーラはイワシの醤油なので相性抜群。無ければ魚醤か普通の醤油でOK。
イワシ缶詰ワンパンのパスタのレシピ
- ニンニクを潰すorみじん切り
- オリーブオイルで炒める
- イワシの缶詰を身だけ入れる
- 缶詰の汁を入れる
- 水、塩を入れて沸騰させる
- 味の素を入れてパスタを茹でる
- オリーブオイル、胡椒、コラトゥーラ
- 皿にもって胡椒をヌートバー
ニンニクは潰すだけか、粗くみじん切り。オリーブオイル大さじ2くらいで炒める。
ニンニクが色づいてきたらイワシの缶詰の身だけ入れる。ある程度、炒めたら汁も入れる。
水520mlを入れて塩ひとつまみ入れて沸騰させる。1人前の場合は水を250ml。パスタを茹でてる間に味の素を10振りする。
汁がなくなったらオリーブオイルを回しかけ、胡椒、コラトゥーラ(醤油)をひと回しする。
お皿に盛って胡椒や醤油を回しかける。味変ドリクスは、ほりにしがオススメ。
イワシ缶詰ワンパンのパスタの食材
母(マンマ)のイワシ缶詰パスタ
米国のマイアミから帰国して最初に食べたのがパスタ。1週間アメリカにいるとパスタ中毒にカラダが疼く。現地でマイアミ・マーリンズの大ファンになったので魚介系のパスタを食べたい。でもお金がない。買い出しに行く元気もない。そこでアパートの前のファミマで買える食材で作ろうと思い立ったのがイワシの缶詰。
マンマのイワシ缶詰パスタの材料
パスタはなんでもOK。本当はイワシの缶詰ではなく、切り身を使う。また、イタリアンパセリがあれば尚よし。本格的なパスタを作りたい方はマルコさんの動画を参考に。
マンマのイワシ缶詰パスタのレシピ
- ニンニクをみじん切り
- イワシ、ニンニク、唐辛子を炒める
- 茹で汁を1杯入れて蓋をして蒸す
- 茹でたパスタとコラトゥーラを入れる
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
フライパンに何も引かず、イワシの缶詰を入れる。みじん切りにしたニンニク、カラブリア産の唐辛子を乗せてエクストラバージンオリーブオイルを回しかける。
茹で汁を1杯ほど入れ蓋をして蒸す。
パスタが茹で上がる頃に蓋を開けてイワシの身をほぐす。パスタを入れて、コラトゥーラを上から回しけてマンテカトゥーラ(鍋を振る)。お皿に盛って追いオリーブオイルで完成。
魚の缶詰やカサレッチェやコラトゥーラのパスタ!
最後までご覧いただき、あリガトーニ。