嫌われ食材の日本代表・茄子。麻婆茄子なんて最高だが、茄子の漬物はちょっとクセがある。日本の避暑地・那須は人気があるのに茄子は嫌われ者。イタリア語で茄子はメランザーネ。ナスのパスタは「Pasta con le melanzane」なんてカッコいい呼び方。ファンも多いがアンチも多い那須川天心のような茄子を使ったペペロンチーノを紹介。那須与一の弓のように、あなたの心を射抜く。
茄子アンダルシアの夏の秘密
夏野菜の代表である茄子はインド原産。歴史は定かではなく、5世紀ごろに中国へ、奈良時代の7世紀頃に日本に入ってきたと言われる。映画に出てくる「茄子のアサディジョ漬け」にヨダレを流したファンは多い。
茄子のが美味しいのは三大旨味成分の一つ「グアニル酸」。キノコ類やウニ、カニなどの旨味でもある。ちなみに残りの2つはイノシン酸とグルタミン酸。逆に茄子が嫌われる原因はクロロゲン酸。エグ味であり苦味になる。クロロゲン酸はコーヒーの苦味やジャガイモのエグ味でもある。つまり、調理次第では最高に美味しくなる。それを証明しよう。
茄子(メランザーネ)のペペロンチーノ
まずは超シンプルな茄子(メランザーネ)のペペロンチーノ。茄子だけでも美味しいが援軍としてベーコンを召集。実は「パスタに最も合う具材選手権」で《茄子とベーコン》は上位に入るバディ。ルパンと次元、修二と彰の青春アミーゴでもある。なにはともあれ、減量が終わったら那須川天心にも食べてほしいペペロンチーノ。
茄子(メランザーネ)のペペロンチーノの材料
必須はカラブリア唐辛子くらいで、パスタの種類や具材の量はお好みでOK。あーだこーだ文句言う奴には那須川天心の真空飛び膝蹴りをお見舞いする。
茄子(メランザーネ)のペペロンチーノのレシピ
- 茄子を超テキトーにぶった斬る
- ニンニク、イタパセをみじん切り
- パスタを茹ではじめる
- ニンニクをオリーブオイルで炒める
- 唐辛子、ベーコン、茄子を入れる
- 胡椒をたっぷりヌートバーする
- 茹で汁を1杯(50cc)入れる
- 茹でたパスタを混ぜる
- イタリアンパセリを混ぜる
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
茄子を高田純次かザキヤマくらい超テキトーに切る。ちなみにナスは火を通すと縮むので大きめに切っても大丈夫。
ニンニクとイタリアンパセリをみじん切り。イタパセは茎ごと切る。日本産のイタリアンパセリは茎も柔く美味しい。旨味になるので絶対に捨てるべからず。
ニンニクをオリーブオイルで熱する。最初は強火で、沸騰したら弱火で。
ニンニクがボディビルダー色になりかけたら、カラブリア唐辛子、ベーコン、茄子アンダルシアの夏を入れる。火力は中火。
胡椒をたっぷりヌートバーして火を通す。
茄子に火が通って柔らかくなったらパスタの茹で汁を1杯(50ccくらい)入れる。
火力を最強にして茹でたパスタとよく混ぜる。
火を止めて刻んだイタリアンパセリを入れて混ぜる。これによって温度を一気に下げて乳化現象を起こす。
お皿に盛ってオリーブオイルを回しかける。フライパンのときにやると風味が飛ぶのと二重の乳化現象が起きるので、オリーブオイルをかけるのは皿に盛ってから。乳化については基本のペペロンチーノもご覧あれ。
茄子(メランザーネ)のペペロンチーノの食材
アンチョビの茄子(メランザーネ)のペペロンチーノ
ベーコンが苦手な人はいないと思うが、ケビン・ベーコンなしでも作れる茄子(メランザーネ)のペペロンチーノを紹介。
アンチョビの茄子(メランザーネ)のペペロンチーノの材料
パスタはなんでもOKだが、バリラのツルツルが美味しいのでおすすめ。今回は具材が茄子だけなので細麺にした。麺と茄子で勝負する。イタリアンパセリもなし。アンチョビの旨みだけで圧勝できる。アンチョビのパスタも作って欲しい。
アンチョビの茄子(メランザーネ)のペペロンチーノのレシピ
- 茄子を超テキトーにぶった斬る
- ニンニクは潰すだけ
- パスタを茹ではじめる
- ニンニクをオリーブオイルで炒める
- 唐辛子、茄子を入れる
- アンチョビ2フィレを入れる
- 茹で汁を1杯(50cc)入れる
- 茹でたパスタを混ぜる
- 皿に盛ってオリーブオイルを回しかける
茄子は大泉洋のようにテキトーに。ニンニクは潰してバラバラにするだけ。
ニンニクをオリーブオイルで熱する。最初は強火で、沸騰したら弱火で。
ボディビルダー色になるまで、じっくり弱火で。
茄子をぶち込む。
茄子に焼き色がついたらアンチョビも2フィレ入れる。
茹で汁を1杯(50cc)入れる。
茹でたパスタを混ぜる。
皿に盛ってオリーブオイルを回しかけて完成。
アンチョビの茄子(メランザーネ)のペペロンチーノの食材
麺つゆメランザーネ(茄子)のペペロンチーノ
再びベーコンの帰還。そして麺つゆを従者に凱旋。これがヤバいくらい美味い。和風ペペロンチーノの最高峰、イタリア最高峰の山・モンブランと言ってもいい。
麺つゆメランザーネ(茄子)のペペロンチーノの材料
- ダルクオーレ1.7mm:100g
- 茄子:1本
- ベーコン:30g
- ニンニク:1片
- カラブリア唐辛子:1本
- 麺つゆ:25cc(大さじ1と2/3)
- 水:200ml
パスタは何でもOK。太麺でも細麺でもツルツルでもザラザラでも。イケ麺であればよし。欠かせないのはベーコンと麺つゆ。この相性が大泉洋と藤やん(水曜どうでしょう)。大谷、トラウトのトラウタニは機能しながったが、茄子とベーコンは機能しまくる。あまり麺つゆが苦手な片は大さじ1(15cc)などに調整してください。
麺つゆメランザーネ(茄子)のペペロンチーノのレシピ
- 茄子を大きめに切って塩をまぶす
- ニンニクをみじん切り、ベーコン細切り
- ニンニク、唐辛子をオリーブオイル炊き
- 茄子を皮から焼いていく
- ニンニクが色づいたらベーコン投入
- パスタを表示より3分短く茹でる
- 茄子に火が通って柔らかくなったら避難
- 麺つゆと水を沸かしパスタを3分茹でる
- 茄子を戻して鍋を振りまくって混ぜる
茄子は大きめに切って全体に塩をまぶす。茄子は火を通すと縮むので大きめに切る。大は小を兼ねる。
ニンニクはみじん切り、ベーコンは適当に細木数子に切る。
ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒める。茄子がオリーブオイルを吸収しまくるので分量は多めに。最初は強火で、油がシュワシュワなったら極弱火にする。
すぐに茄子を投入。火は中火。皮を下にする。実を下にすると、どんどんオリーブオイルを吸収してニンニクの香りがM&Aできない。
ニンニクがボディビルダー色になり始めたら窓際族に移動し、ベーコンを入れる。油断しているとニンニクが焦げてしまうので、変色しはじめたら、すぐに作戦開始。火力は弱火。
パスタも茹ではじめる。残り3分はフライパンで茹でるので、表示の時間より3分少なく。ベーコンからも美味しい脂が出るので、茄子にぶっかける。
ベーコンに焼き目がついてきたら全部の具材を輪舞(ロンド)する。V6の『WAになっておどろう』を歌いながら。
こんがり茄子が焼けてきたらバットに避難。
ベーコンとニンニクが取り残されたアルミパンに水200ccと麺つゆ25ccくらい入れる。麺つゆの量はテキトーで大丈夫。
沸騰したらパスタを入れて3分間くらい茹でる。
3分経って汁が残っても大丈夫。出汁としてラーメン的に美味しいので。ここに茄子を戻して全体に絡める。
皿に盛ってフィニッシュ。胡椒やオリーブオイルはかけない。このままで十分に美味しいから。欲しい人はお好みで。
麺つゆメランザーネ(茄子)のペペロンチーノの食材
最後までご覧いただき、あリガトーニ。