夏はバジルで冷製ジェノベーゼを作りたくなるが、冬に冷製パスタは合わない。けど、ジェノベーゼの味が恋しくなる。温かいジェノベーゼを作ればいいのだが、問題はバジルの値段が高いこと。お財布に厳しい冬に助っ人のように現れるのが春菊。先に言うとバジルと味が変わらないジェノベーゼが作れる。そんな冬の魔法使いを紹介しよう。
春菊のジェノベーゼの材料・食材
材料はめちゃくちゃ少ない。余裕をかませる方は、松の実かナッツを入れると食感がよくなる。主役の春菊の話をすると、菊の花に香りが似ていることから名付けられた。関西では菊菜(きくな)と呼ばれる。春の菊というものの、旬は冬場で11月 - 3月。中国から伝わったと言われる。他にも具材が欲しい方はインゲン豆やアスパラなど添えると良いでしょう。
1つ重要なポイントがあり「タジャスカ種」のオリーブオイルを使って欲しいこと。初めて聞く人が多いと思うが、イタリアのリグーリア地方の西部で多く生産されている。味わいがピュアオリーブオイルのようにクセがなくフルーティー。ジェノベーゼの香りと味わいを邪魔することなく、味を引き立てる。
エクストラバージンはオリーブオイルの香りが強くジェノベーゼには向かない。じゃあピュアオリーブオイルでいいじゃんとなるが、それでは旨みが足りない。「ジェノベーゼを作るときはタジャスカ種のオリーブオイルじゃなきゃダメ」と小林幸司シェフが強調していたので試したが、本当にその通りだった。ジェノベーゼが苦手な人もタジャスカ種で試して欲しい。
春菊のジェノベーゼの作り方・レシピ
作り方もへったくれも無し。材料を全部ブンブンチョッパーにぶち込んでブンブンするだけ。30ブンブンくらい。もちろんミキサーやフードプロセッサーをお持ちの方はそれでOK。ブンブンチョッパーだと粗めのソースになり、手作り感があって旨味倍増。
コツは先に春菊やニンニクを細かく刻んでおくこと。そのほうがブンブンしやすい。あとは茹でたパスタとボウルで和えるだけ。洗い物も楽で秒殺。チーズは気持ち多めがおすすめ。春菊の苦味を緩和する。苦味が好きな方はチーズなしでもOK。
誰かに作ってあげる場合は「春菊」とは言わずに出してほしい。間違いなくバジルと思い込むから。芸能人格付けチェックならぬジェノベーゼ格付けチェックを開催し、利きジェノベーゼをやっても盛り上がること間違いなし。
↓↓春菊のジェノベーゼの材料・道具↓↓
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