パスタの聖書

パスタのレシピ、文化を公開。家庭料理で唯一プロの味を超えられるのがパスタ。

釜玉うどんパスタ〜丸亀製麺への愛をブカティーニで叫ぶ

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リュウジさんの虚無シリーズ「釜玉うどん」の麺を、パスタに置き換えた一皿。香川とローマの食卓国際結婚。背徳の卵かけパスタである。

丸亀製麺〜木村拓哉に導かれ、塩魔大王、うどんに還る

うどんの王様・釜玉うどん。2017年、半年ほど毎日連続で、夕食は新宿・小滝橋通りの丸亀製麺の「釜玉うどん」だった。狂っていた。でも、それくらい美味しかった。

ブカティーニは、太めで中心に穴の空いたロングパスタ。見た目は太いスパゲティだが、中にトンネルがある。ローマでは日常使いするメジャーパスタだが、日本では「アマトリチャーナ」か「カレッティエラ」に使うくらいで、家庭で余りがち。

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そこで「うどんレシピ」をアレンジする。

もちろん、冷凍うどんを使ったほうが美味しいのは百億も承知。議論する前から論破されている。けど、それを言っちゃあ、おしめえよ案件です。

釜玉うどんパスタの材料

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  • ブカティーニ:100g
  • 卵:1個
  • バター:10g
  • 麺つゆ:大さじ1と小さじ半分(三倍濃縮)
  • 鰹節:お好みで
  • 黒胡椒:味変ドリクス
  • 粉チーズ:味変ドリクス

リュウジさんは卵1個。個人的には卵2個がベスト。卵1個だとシャープにまとまり、卵2個だと背徳感が増す。釜玉というより、ほぼ卵かけパスタになる。どちらも正義。

リュウジさんは薬味にワサビと小ネギを加える。和風のキレを出したい人はワサビ、香りを足したい人は小ネギを入れるといい。

味変用の黒胡椒と粉チーズは、最初からあったほうがいい。途中から味がイタリアに寄っていく。釜玉うどんとして始まったのに、気づけばカルボナーラの親戚になっている。食卓の国際結婚である。麺つゆは三倍濃縮を使用。二倍濃縮なら量を増やし、四倍濃縮なら量を減らして調整する。

釜玉うどんパスタのレシピ

  1. ブカティーニを茹でる
  2. 卵を卵黄と卵白に分ける(正直、不要)
  3. 皿をレンジで温める(面倒なら不要)
  4. 茹でたブカティーニを皿に乗せ、卵白、麺つゆと混ぜる
  5. 鰹節、バター、卵黄を乗せて完成
  6. よく混ぜて食べ、味変に黒胡椒、チーズをたっぷり

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まずはブカティーニを茹でる。塩はしっかり入れる。釜玉うどんのノリで作るが、相手はパスタ。茹で湯の塩が入っていないと、麺そのものがぼんやりする。

ブカティーニは太いので、茹で時間が長い。焦らなくていい。穴の空いた麺が、ゆっくり湯の中で柔らかくなっていく。ローマの休日である。

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卵は卵黄と卵白に分ける。正直、面倒なら分けなくてもいい。ただ、リュウジさん曰く、分けたほうが卵の風味が出る。

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皿をレンジで温める。これも面倒なら省いていい。ただし、温めたほうがバターが溶けやすく、卵にもほんのり火が入りやすい。釜玉は温度が命。

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茹で上がったブカティーニを皿に盛り、卵白と麺つゆを絡める。ここで一気に混ぜる。卵白が麺の熱で少しとろみ、麺つゆの出汁が全体に回る。

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そこへ鰹節、バター、卵黄を乗せる。黄色い卵黄。白いバター。ふわふわの鰹節。
虚無シリーズなのに、見た目はごちそうである。

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食べるときは、遠慮なく混ぜる。あとは破壊。卵黄を潰し、バターを溶かし、鰹節を麺にまとわせる。ブカティーニの穴まで旨味が入るように、しっかり混ぜる。

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追いチーズ、追い胡椒。黒胡椒をたっぷりで、一気に味が締まる。卵とバターの丸みを、黒胡椒が切ってくれる。釜玉うどんだったものが、少し大人になる。

さらに粉チーズ。ここから急にイタリアが乱入する。麺つゆとチーズの旨味が重なり、和風カルボナーラのような味になる。鰹節とチーズのダブル旨味。これは危険。虚無どころか、旨味の密度が高すぎる。

釜玉うどんの魅力は、熱々の麺が卵を半熟にし、麺つゆと絡んで一体化するところ。ブカティーニで作ると、その濃厚なタレを穴の中まで吸い込む。

うどんのモチモチとは違う、パスタならではのムチムチした噛みごたえがある。うどんではない。でも、釜玉の魂は宿っている。

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