
貧乏人のパスタ「ポヴェレッロ」に、厚切りベーコンの肉感を加えたジャンクな一皿。
ポヴェレッロは、イタリア語で「貧しい人」の意味だが、幸福の密度は高い。
イタリア料理というより、アメリカのダイナーで朝から食べるベーコンエッグ・スパゲティ。自宅の食卓が一瞬でアメリカになる。うま味と食感の二刀流。大谷翔平のようなパスタである。
目玉焼きパスタの材料

- 1.8mmのパスタ:100g
- ブロックベーコン:40〜50g
- 全卵:2個
- ニンニク:1片
- バター:10g
- 水:450cc
- コンソメ:小さじ1
- 黒胡椒:仕上げ
- 醤油:仕上げ
- 粉チーズ:仕上げ
リュウジさんには珍しく、パスタは1.8mmを指名。細麺だと厚切りベーコンと卵の濃厚さに負けてしまうから。ちなみにリュウジさんは「太麺」と言うが、これは日本人の感覚。イタリアではパスタの標準が1.9mmであり、1.8mmはスパゲッティーニ(細麺)に入る。水は2人前で作るときは700ccにする。

太麺なので7分以上茹でることになるが、日本の水は軟水なので、麺の肌が少しボロボロになりやすい。余裕があれば、スーパーで売っている「本にがり」を5滴ほど水に入れるといい。軟水が硬水に近づき、パスタがアルデンテに仕上がりやすくなる。
目玉焼きパスタの作り方
先に目玉焼きを作る方法で紹介するが、コンロが2つある人は、パスタを茹でている間に目玉焼きを作るといい。コンロ1つの人は、先に目玉焼きを作る。
- ニンニクをみじん切り、ベーコンを厚切り
- ベーコンを炒め、焼き色がついたら全卵を乗せる
- 蓋をして弱中火で目玉焼き(ベーコンエッグ)にする
- 目玉焼きをよけ、ニンニクをバターで炒める(焦がす)
- 450ccの水、コンソメ、塩を入れてパスタを1分短く茹でる
- お皿に盛ってベーコンエッグを乗せる
- 黒胡椒、粉チーズ、醤油をかけて完成

ニンニクはみじん切り。ベーコンは厚切りにする。薄く切るより、少し太めにしたほうが美味しい。ベーコンは主役級。遠慮してはいけない。

まずはベーコンを炒める。火力が強すぎると、ベーコンがダンシング・トゥナイトするので中火くらい。脂が跳ねるので、怖い人は弱火から始める。

ベーコンに焼き色がついたら、卵を割り入れる。蓋をして弱中火で焼く。ベーコンエッグを作るイメージ。卵は2個。欲張って3個でもいい。幸福度が違う。貧乏人のパスタとは名ばかり。ここは強気にいく。

白身が固まり、黄身は半熟くらいが最高。黄身が完全に固まると、ソース感が弱くなる。トロッと流れる余地を残しておきたい。目玉焼きができたら、いったん皿によける。

フライパンにバター10g、みじん切りしたニンニクを入れて炒める。ここでのポイントは、ニンニクをしっかり焦がすこと。

普通なら「焦げないように注意」と言う場面だが、このパスタは違う。焦げたニンニクの香ばしさが、ベーコンエッグのジャンク感とつながる。薄いキツネ色では物足りない。少し攻める。焦げの一歩手前ではなく、半歩踏み込む。

水450cc、コンソメ小さじ1、塩ひとつまみを入れる。ここでパスタを投入する。ワンパンで茹でるリゾッタータ方式。麺がコンソメの旨味を吸い込むので、ただ茹でるより味が濃くなる。

パスタは表示時間より1分短く茹でる。水分が足りなくなったら少し足す。逆に水分が多ければ、火力を上げて飛ばす。最後に少し煮汁が残るくらいが理想。そこに麺のデンプンが溶け、自然なソースになる。

茹で上がったら皿に盛る。その上に、先ほどのベーコンエッグを乗せる。仕上げに黒胡椒をたっぷり。粉チーズもたっぷり。最後に醤油をひと回し。これで完成。
ベーコン、ニンニク、卵、バター、醤油の総力戦。味の説得力がすごい。黄身を割る瞬間が、このパスタのクライマックス。オレンジ色の黄身が麺に流れ、粉チーズと黒胡椒を巻き込み、ベーコンの塩気と合体する。そこへ醤油の香り。これはもう反則である。
胃袋をつかむ力が圧倒的。休日の昼、深夜、二日酔いの朝。いつ食べても勝てるパスタである。
| アネックス(ANEX) ピンセット 250mm | ||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
リュウジさんのバズレシピ・パスタ
その他のワンパンパスタのレシピ
パスタの旨さを飛躍させるアイテムたち
最後までご覧いただき、あリガトーニ。