2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
貧乏人のパスタ「ポヴェレッロ」に、厚切りベーコンの肉感を加えたジャンクな一皿。 ポヴェレッロは、イタリア語で「貧しい人」の意味だが、幸福の密度は高い。 イタリア料理というより、アメリカのダイナーで朝から食べるベーコンエッグ・スパゲティ。自宅…
鳥羽周作シェフならカルボナーラ。小倉知巳シェフならアラビアータ。料理人には、「この一皿を食べれば、その人がわかる」というスペシャリテがある。 リュウジさんにとって、それがワンパンパスタだ。 フライパンひとつで麺を茹で、調味料の旨味を吸わせ、…
パスタのレパートリーでスペシャリテ(自慢の得意料理)を聞かれたら「イカスミのパスタ」と答える。これほど練習したパスタは他にない。何度も何度も来る日も来る日も作り続けた。困ったのは麺。1.7mmからスタートし、フェットチーネやリングイネ、キタッラ…
和風パスタの王様、明太子。パスタの旨味が「キレの芸術」。ペペロンチーノ、アラビアータ。どれも斬れ味によってインパクトが決まる。明太子パスタは、さながら日本刀。キレを研げば研ぐほど、存在感が大きくなる。 辛子明太子の文化と歴史 「たらこ」と「…
「sio」の鳥羽周作シェフが、独り暮らしの男子に料理を伝授する「上京男子の台所物語」で紹介した簡単明太子パスタ。 フライパン要らず。包丁も大葉を刻むだけ。火を使うのはパスタを茹でるときだけ。それなのに、仕上がりは驚くほどトゥルトゥル、クリーミ…
ミシュランの星を獲得するほどの腕前ながら、店のパスタレシピを惜しげもなく公開してくれる料理人がいる。それが鳥羽周作シェフ。 鳥羽シェフは、「麺つゆパスタの帝王」「うましうま男」「ワンパンマン」。そして、その正体は、東京・代々木上原の名店 「s…
日本人が作る和風パスタは、ときどき本場を超えてくる。昆布茶を入れたペペロンチーノ。白だしで作るぺぺたま。納豆を豪快にのせたワンパンパスタ。 どれも邪道。だけど、ひと口食べると納得する。日本人は出汁の民族。昆布、鰹節、醤油で育った舌は、旨味を…
日本の国民食は、ラーメンとカレー。これに異論を唱える人はいないだろう。三大国民食まで広げるとハンバーグになるらしい。これは議論を呼ぶかもしれない。いずれにせよ、すべて中華か洋食。だったらパスタが入り込む余地だってある。虎の威を借りるわけで…
カルボナーラやペペロンチーノがコンビニやスーパーで買える今から遡ること30年前。90年代の家庭でパスタといえば「ミートソース」か「ナポリタン」の2択だった。初めてイタリアン(昔はイタメシと呼んでいた)を食べたのは社会人になってから。ポルチーニ茸…
キノコの旨味、和の調味料の深み、ベーコンの香ばしさが三位一体となったスパゲティだ。リュウジさんが「全力」と名付けたとおり、昆布だし・かつおだし・醤油・酒・みりんという和食の精鋭をすべてフライパンに集め、オリーブオイルとニンニクのイタリアン…